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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
《氷川透》シリーズの第三作,
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レビュー対象商品: 最後から二番めの真実 (講談社ノベルス) (新書)
女子大のゼミ室に入ったはずの学生がいつの間にか姿を消し、代わりに警備員の死体 が、残されていた。しかも、消えた女子大生は、屋上から逆さ吊りにされて死んでいた。 建物の出入り口はヴィデオで監視され、各室のドアの開閉まで全て記録され ているという、万全の管理体制の中、犯人はいかにして犯行をなし得たのか? 被害者がどのような経緯で殺害され、屋上からの逆さ吊りに至ったのか――端的 に言い換えれば、本当にゼミ室に入ったのか否か――が、最大の焦点となります。 これについて、作中の“名探偵”祐天寺美帆が提示する仮説は、 意外性には乏しいものの、納得度の高い美しい解決といえます。 一方、美帆が知り得なかった手がかりを加味し、氷川透が導き出した “真相”はかなり複雑で、犯人側からすると、犯行が露呈する可能性 も多分に内包したリスキーな代物(ご都合主義的な《操り》も不自然)。 のみならず、いわゆる《見えない人》パターンのトリックを導入したことにより、 “論理的に唯一あり得る犯人”を導き出せない状況を生んでしまっています。 以上のように、パズラーとして本作をみると、若干の瑕疵はあるのですが、 “ゲーデル問題”に真摯に向き合い、作品に昇華しようとする著者の姿勢 そのものには、素直に感服させられました。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
この著者,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 最後から二番めの真実 (講談社ノベルス) (新書)
の本は初めて読んだ。メフィスト賞だというだけで読んだ。まぁ、つまらなくもないが、別段面白くもない。 暇つぶしには持ってこいかもしれないが、別に心に残ることはあまりない。
6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
秀逸! 激賞! まずは読もう。,
By カスタマー
レビュー対象商品: 最後から二番めの真実 (講談社ノベルス) (新書)
激賞ものだ。『真っ黒な夜明け』『密室は眠れないパズル』に続く第3弾の名探偵もの。最先端の本格推理小説である。舞台は聖習院女子大学哲学科。逆さ吊りにされた女子大生と、密室で殺された警備員を結ぶ美しい論理とは何か。この作家は「書ける」。読みやすい。感動を誘う文体ではないが、流れるような文体の滑らかさがある。それは頭でっかちの知性を前提としている読みではあるが。東京大学哲学科の出身だけあって、ペダンティックな装いも忘れていない。何よりも本作では、アカデミックな世界の雰囲気をよく伝えている。いわく、出身大学と赴任大学、主任教授と平教員、助手の地位、女子学生との隠微な関係、女子教員との爛れた関係、教員と職員などなど。 その雰囲気の中で闖入する名探偵(!候補)の氷川透。そして突然名探偵の素質に芽生えた女子大生。2人の名推理が見物だ。第2名探偵の推理する空中楼閣は、あまりにも美しすぎて「最後から二番目の真実」であった。この題名は秀逸だ。 後期クイーン論(名探偵論)、ラッセルのパラドックス、ゲーデルの不完全性定理など、その方面に興味を持つ読者にも堪らない魅力だ。
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