本著は、今の米海兵隊を理解把握する上で欠かすことのできないガイドブック
です。書店さんには、ミリタリー書の棚だけではなく、ミリタリー系雑誌の
ラックにも置いていただきたい内容です。
キーワードは、「海兵隊の適応能力」ということになりましょうか。
詳細な兵器の紹介や部隊、海兵隊式教育システムの解説はもちろん、
優れた軍事啓蒙書に必ず含まれている
「そこに所属する人間をいかに育てるか」「戦争とは何か」に関する記述があります。
また、湾岸戦争、テロとの戦い、イラク戦争を中核とする実戦記録を通じて、
海兵隊の特色や装備、訓練、隊員の意識等を解説している第2章、第3章は
圧巻です。有機的に軍隊を解説するお手本だなと感じました。
あわせて、訳者の友清さんがあとがきで述べられているとおり、
・イラク戦最大の激戦となった「ナシリアの戦闘」
・バグダッド陥落後のファルージャにおけるテロリストの戦い
をはじめとする、テロとの戦い・イラク戦争の最前線をここまで明らかにした
本は、少なくともわが国にはないと思います。
この点でも貴重な資料といえるでしょう。
併読にはこちらがオススメです。
デビルドッグ