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企業が利益を拡大再生産していくためにはどんな方法があるか。本書は企業経営の「レバー」を基礎体質、コスト論、売り上げ増、ポートフォリオ論の4つに大別して、詳しく説明する。日産自動車、アサヒビール、ミネベア、シャープなど日本企業の事例も盛り込んでいるほか、様々な経営指標や図表も豊富に使っている。また、過去1〜2世紀の経営の歴史をおさらいし、時代とともに、経営のレバーがどう変化してきたかを見る。日本経済と企業経営の大きな流れを頭に入れたうえで、それぞれの現場では、今どんなレバーを働かせるのが有効かを見極めてほしいと主張する。
経営者やビジネスマンが意思決定する際の「『ものの見方』を基本的なところからおさらいしたい」という著者の意思が浸透した1冊である。
(日経ビジネス 2001/08/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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経営学の重要ポイントは全て網羅されている。経営学の本をいろいろかじっている人は「おさらい」のつもりでナナメ読みすると得るものはいろいろあるであろう。日産が苦境に陥る90年代後半の状況を時系列の分解型キャッシュフローチャートでヴィジュアルにわからせる技法などは感銘を受けた。ポートフォリオ戦略におけるシャープの実例はやや混乱気味でわかりづらかったのは残念。販売戦略における医療機器メーカーの実例はわかりやすかった。
著者は百戦錬磨のコンサルタントであり、様々な企業の様々な問題に対峙してきた経験から、ユニバーサルに通用する概念を4つに集約し、「これだけ考えていれば負けない!」という意味で「最強」としたのだろうと思う。
確かに、1体質、2コスト、3売上、4事業構成と挙げれば経営の問題はいずれかに分類されるであろう。至極当然のことである。
いや、それ以上に重要なのは、とかく難しく考えがちで、ともすると「できない理由」ばかりを挙げがちなインサイダーに対して、「これだけ考えていればいいんですよ。シンプルに考えましょう。」ということであり、このメッセージを汲み取れさえすれば、きっと著者の意塊3!は読者に伝わったのであろう。
もとよりこの小冊子で経営学のすべてを語ろうなどと著者は思ってはいないし、読者も期待してはいけない。重要なのは高い視点でおさえるべきところを、人間の視野・合理性・働きかけの限界をきっちりおさえたうえでおさえることなのである。
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