大半が命盤の出し方に割かれていますが、手作業でやったからといって、いいことがあるものではないでしょう。慣れない中、間違うよりも、正確な命盤をネットでもPCソフトでも簡単に作成したほうがよいと思います。
問題は「最強の運命学」であったとしても(実際のところそうだと思いますけれど)、命盤から読み解いた象意を100%活かして歩めている人は、ほぼいないことだと思います。
そして、人生後半に差し掛かった大人には、どういう価値があるのでしょうか。
運命学とは、なんなのでしょうか?
例えば、財運があると運命学が語っているのに、しがないサラリーマンをやって、お金に悩んでいる人は何十万人もいます。どうすればいいのでしょうか。
運命学は背後の運命についての考え方なしに、方式をなぞっているだけでは、毎朝、バラエティでやっている12星座で「今日の運勢、ラッキーアイテムは納豆入りオムレツ!」といっているのと大差ない程度の的中率しか見せないし、そういう扱いしか受けないと思います。犬が歩いて棒に当たるようなものが幸運だとは、運命学は教えていません。それすらみんな誤解しているのが現実でしょう。
私は、紫微斗数を台湾で修行されている先生の対面鑑定で運命についての議論をしてから、ようやく命盤の意味するところ、運命学の考え方を素人なりに理解できたと感じています。
著者は昔から運命学をまじめに研鑽され、出版されている方です。「紫微斗数とはなにか」と銘打って新書で出されていたので、ついつい、運命学の根本でもエッセイ風に書かれたのかな、と勝手に想像してアマゾンで購入しました。
しかし本書は単なる方式の解説でした。運命学がなにか理解していないまま方式を手作業で再現すれば事足れりとしているのでは、巷の「当たるも八卦当たらぬも八卦」と揶揄される占い師レベルです。
占いはカウンセリングだなんていう、運命学をカウンセリングのネタくらいに貶めるレベルです。先人の研鑽を思えば涙が出るような情けない話です。
こういった何十年も前から続く簡易的な方式解説の本を何十冊出しても東洋運命学の真価を知らしめることになるとはとうてい思えません。
改めて問います。運命学が教える「運命とはなにか」
著者のような一流の方が書かねば、誰が書けるでしょうか?
だいぶ、高齢になられましたが著者の今後に期待します。