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後期毛沢東主義、つまり、文化大革命時期の中国式共産主義を影響を強く受けた、残虐性むきだしのポルポト派政権下のカンボジア。そんなポルポト支配下の残虐な行為にも、衝撃を受けたのですけれど、私が最も衝撃を受けたのは、ポルポト派が去った後、村人による、残党へ報復行為です。
具体的には、本の内容を公開してしまうし、あまりにも残虐なので、ここではあえて書きません。しかしながら、人間の尊厳、倫理、理性を考えた時、その行為は果たして、善なのか悪なのか、それともそのどちらでもないのかと考えさせられました。
家族や親戚を無残にも虐殺された村人に、果たして、復讐の権利はあったのか、「行為」を思いとどまった人たちは果たして100%「倫理」的であったのか、そして、参加した人は倫理的ではなかったのか。それと止めようとする人はいたのか、いなかったのか。その後、その場に居た人たちは、どのようにこれを受け止めて生きているのだろうか。
ポルポト派の残党にも、家族もいれば、愛する人もいたのではないだろうか。それとも、完全な「悪」だったのだろうか。
いくつもの疑問が生まれました。
そして、当時、若かった作者の心の中でも葛藤が生まれている所に、衝撃を受けました。
芥川の「羅生門」という作品があります。国文学であり、フィクションではありますが、人間は極限状態の時、どんな事をするのか。人間の尊厳とは、なんなのだろうか。そういう点では共通するものがあったと思います。
皆さんがどう思うのか、それを私は知りたいと思います。
単にポルポトだけの狂気でこんなにも多くの人が殺されたのか?共産主義がいけないのか?
疑問がいっぱい沸いてきました。でも、読まなかったら考えることもなかったことです。学校の教科書じゃ二三文で終わりです。知らなければいけないことが沢山あるんだなあと実感しました。棚で見つけたとき,少し読もうかためらいました。
こういうテーマの本は読むのに少し勇気が要りますが,でも読んで良かったと思います。
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