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最も遠い銀河〈下〉
 
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最も遠い銀河〈下〉 [単行本]

白川 道
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

非業の最期を遂げた美里との約束―。小樽の街を見下ろすホテルを設計することは、晴之の悲願だった。建設の発注元は、巨大企業「サンライズ実業」。学生時代の親友が働くその企業には、美里を死に追いやった憎んでも憎み足りない御曹司がいる。しかも、その男の妹は美里と瓜二つなのだ…。その女への恋心と、同世代の建築家の中で頭一つ抜き出た学友への嫉妬心を押し隠し、金と欲が渦巻く「サンライズ実業」の中枢に食い込もうとする晴之。運命が仕組んだ糸に翻弄されながら、たった一つの夢のために己の全存在を懸けて戦った男が辿り着く、衝撃と哀愁のラストとは。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白川 道
1945年北京生まれ。一橋大学卒業後、様々な職を経て、80年代のバブル期に株の世界に飛び込み、大いなる栄光と挫折を味わう。94年、自身の体験を十二分に生かした『流星たちの宴』で衝撃のデビュー。2001年、『天国への階段』(上)(下)が大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 470ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/07)
  • ISBN-10: 4344016971
  • ISBN-13: 978-4344016972
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「幻冬舎創立15周年特別書き下ろし作品」として上梓された、原稿用紙2510枚にも及ぶ白川道の大長編。

1996年10月、小樽の漁師が女性の変死体を引き揚げるところから物語は始まる。死体の身元はようとして判明しなかったが、その首にはテッポウユリのネックレスがかかっていたところからストーリーは広がりをみせる。
愛する人との間に悲しい過去を持ち、ふたりの夢をかなえ、彼女の献身に報いるため、手段を選ばずどん底の生活から一歩一歩成功への階段を這い上がる新進気鋭の建築家・桐生晴之。一方、事件からかなりの歳月が流れており、しかも引退した身であるにもかかわらず、ガンに冒されながらも執念の捜査で真相を追い求める小樽署の元刑事・渡誠一郎。両者の行動をメインに据えて、この長い小説は進んでゆく。

両方の視点と行動が重複するため、読者はすでに知っている同じ事実がダブって語られ、まだるっこしいところはあるものの、桐生の“純愛”と渡の“けじめ”には読むものに深い感動を与える。

本書は、物語のそこここに白川道の読者を「泣かせよう」と意図された読みどころが満載で、その根底にあるのは“偶然”、“運命”、“宿命”であり、小説を読んで「泣きたい」人にはこれ以上ない作品で、そのスケールと胸を打つものは’01年の『天国への階段』を質・量ともにしのぐといっていい、落涙必至の感動大作である。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
駄作 2009/8/19
By ヒュー VINE™ メンバー
形式:単行本
 ラストはお決まりでした。いまどきこんな生き方してる奴はどこにもいない。
 パターンが決まっているのか?それとも古き良き時代へのオマージュなのか?それにしてもひどいラスト。先が読めすぎている。せっかく流れ良く盛り上がって、一つひとつをクリアしていくのに、どうして破滅を選ばせるのだろうか?訳わからない。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本|Amazonが確認した購入
読み終わって、ふと、ふり返ってみると、
上下2巻の大作に挑んだというより、なにか、長い旅に出ていた気がする。
速読気味の自分なのに、途中、なんどもページを読む手をとめ、振り返って読み直し、
ふたたび旅を続けていた。
ページをひらけば、瞬時に、遠い銀河の世界へといざなわれる。
当初は、激しい反発を抱いた桐生に対し、いつしか、引き込まれてしまっている自分がそこにいた。
偶然が重なり過ぎる点を批判する書評もあるが、
本作は、偶然が重なり過ぎるところにこそ、ドラマがあるのである。
そここそが、まさに本作の読みどころだ。

以下は、ラストについての話なので、未読の方はご遠慮ください。
このラストは、上巻を読んでいく途中で、当然予想されるラストだ。
だが、もしや違う終末があるのではないかと、密かな期待を抱いてしまう。
桐生を、兄貴同然に愛し続けた孝治が登場することで、彼がもしかしたら・・・、と叶わぬ希望を抱いた。
しかし・・・。

"旅路"をふり返れば、
著者は、こういうラストになると、その道筋を暗示していた。
読後感が悪いのでは決してない。
言いたいことはひとつ。ただただ、哀しいのである。
私のなかの救いは、彼が、小樽の海の彼方に消え、捜査も打ち切られたこと。
目を閉じると、
黒い海の底から、桐生の姿がぽっかりと浮かんできて、
独り、冷たい海を渡っていく姿が見えてきた。
彼はきっと生きている。
李京愛の愛さえ届かない、全く別の人生を、誰も知らない、海の向こうで生きている・・・。
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