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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
橋爪氏の人柄がみえる書評集,
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レビュー対象商品: 書評のおしごと―Book Reviews 1983‐2003 (単行本)
橋爪大三郎の20年にわたる書評の集大成である。著者が取り上げた本をざっと見るだけでも彼の幅の広さ、懐の深さがよくわかる。 小林よしのりから浅田彰まで、椎名誠からウォーラーステインまで。どの書評も真剣だ。批判も厭わない。 自身の存在と思考のすべてを注いで、一冊の本と向き合っているのが感じられて、心が動かされる。 仲間内の本を誉めあうだけの、ありがちな馴れ合い書評とは格が違うと言っていいだろう。 各書評の初出紙(誌)を見るのも面白い。産経新聞にフェミニズムの本を書評したり、 朝日新聞で「つくる会」の本を紹介したりしているのは彼の生真面目さゆえなのか、茶目っ気なのか。 このあたりも橋爪氏の魅力であろう。 ひとつだけ苦言を言えば、取り上げられる本があまりにも「極論」に満ちたものやミーハーな本が多いということだ。 たとえば氏は、朝日新聞で『脳内革命』の書評を書き、「コメントのしようもない珍説」「本書は、オウムと同様の 危険な一線を超えつつある」などと書いているのだが、橋爪氏ほどの知性がこの類のトンデモ本に(たとえ批判的にせよ) 言及すること自体が労力の無駄であり、いらぬ勘繰りをされるのではと心配してしまう。 彼の利点でもあり欠点でもある過剰な「真面目さ」がこんなところにもみえて、もどかしくもほほえましい。
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