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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リアリティがある,
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レビュー対象商品: 書物迷宮 (講談社ノベルス) (新書)
「書物狩人」シリーズ第2弾。ル・シャスールという書物狩人が活躍するこのシリーズは、かなり好き。 現代史の謎を虚実交えながら、書物、記録の持つ力を描いている。 記録を残すことって大切だ。それがどんなに都合が悪いことであろうと、この世から消滅させることは、全人類に対する罪だ。なんて、記録管理の重要性を改めて感じた。 おさめられている作品の中では、特に冒頭のガルシア・ロルカの話が面白かった。スペイン内戦のこと、よく読んでた昔を思い出しながら、こんなこと、実際にありそうだなって感じていた。 ほかの作品も、綿密な調査がなされており、とてもリアリティがある。
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
高踏的な良くできた物語,
By 逆さメガネ (静岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 書物迷宮 (講談社ノベルス) (新書)
ロルカの詩集、満鉄の時刻表。そして、少女の持つ、古代から続くヨーロッパの公爵家の出自を証する書類。更には、ポーランドで見つかり情報部に持ち去られたボズナンの文書。様々な意味で世界を揺るがすことが説明されている書物。確かに、書物について多くが語られ、いずれも興味深い事柄ばかりである。書物狩人ル・シャスールの謎の解明の鮮やかさも大いに堪能できる。時として、読みながら、どこまでが史実であり、どこからが虚構であるのか改めて調べたくなるほどだ。 だが本書で、それにもまして魅せられるのは、それに関係した人々の生き方である。貴族の矜持、権力者のしたたかさ、家族の利害を何より守ろうとする態度。幼い少女ですら、その生き方を鮮明にする。ヒューマニズムがちらちらするのは御愛嬌と云うところか。殆ど高級な水戸黄門である。センスの良い読み物として大いにお薦めする。
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
私は語らない。あなたが読み解け,
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レビュー対象商品: 書物迷宮 (講談社ノベルス) (新書)
他の作品とは少し趣が違い、作者の学者的側面が強く出ている作品だと思う。ヨーロッパ史に興味があれば、かなり面白く読めると思うし、色々背景を調べてみようかな、という気になってくる。ボクは人文系の研究生活というものがどういうものか良く知らないけれど、その一端を垣間見た気分。このシリーズは二作目だが、政治や歴史を揺るがす可能性のある書籍を収集する諜報機関に属する東洋系の男が、政治に影響を与えるような書籍を収集する諜報の世界のプロが、その書籍にまつわる事柄を暴き、書籍関わる人々に影響を与えていく物語。諜報の世界に生きる人間なのに、暴力的シーンは一切なく、登場した瞬間には全てが解決している、という感じ。 続編がメフィストで連載されるらしいので期待。
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