著者は科学史について分かりやすく書いた著作の多い人物。
そのなかでも、本書は入門的な内容であった。
「書斎の」とタイトルに付いているので、文房具の話か何かかなと思ったのだが、まったくそうではない。科学や科学史にまつわるエピソードを紹介している本なのであった。ニューネッシーの正体は何か、科学者のデータ捏造、ガロアの真実、フランス革命期の肖像画、江戸時代の数学文化、キュリー夫人のスキャンダルなど、読者が入り込みやすく、而も勉強になるというテーマが多い。
思った以上に優れた本であった。
ただ、個々のエピソードにおける情報量、分析の甘さにはかなりの不満が残った。もう少し、きちんと調べて欲しいものだ。