まず私事で恐縮ですが、私の息子が小学校六年生のとき、県下の絵画大会で特選を取ったことがありました。表彰式の日、二位三位の子供たちの絵を見たとき、よほどこの子達の方がうまく思えて、なぜ私の子供が特選なのか不思議でなりませんでした。
先生の総評を聞いたとき、「色の選び方が優れている」という評価をうけ、画家というのは、そうゆうところを見るのか、と驚いたことがありました。私は、デッサンの視点でしか見ていなかったのです。
ちなみに、私の息子は、ピンク色の船を描いていました。
武田双雲さんを、非難する人は、技術的な点を非難し、賛辞する人は、その感性を評価しているように思います。
技術の評価に比べて、感性を評価するのは、ピカソの絵画を例に取るまでもなく、わかる人にはわかるが、わからない人にはサッパリわからない点が、理解してもらうのに難しいところだと思います。
武田双雲さんは、書道に絵画的な感性を見いだしたという意味で、特異なのではないでしょうか。そういう意味で面白い本でした。