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書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)
 
 

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫) [文庫]

寺山 修司
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

平均化された生活なんてくそ食らえ。本も捨て、町に飛び出そう。永遠の青春の旗手が贈る、自分を知る一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう―。とびきり大きな嘘を抱えながら。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。

登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 角川書店; 改版 (2004/06)
  • ISBN-10: 4041315220
  • ISBN-13: 978-4041315224
  • 発売日: 2004/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
思っていたほどハード・コアじゃなかったので拍子抜けしたというのはアル。たしかにこれは常識があってこそ成立する非常識というやつで、「白か黒かのチョイスなら、間違いなく黒を選べっ!」みたいなね、いかにも本筋は物書きっぽい切り口だと思ったが、僕が感動したのはそういった寺山氏の理屈じゃなくって、彼の世界観である。

たとえば、ただ酒に溺れて、女に逃げられて、博打ですって、殴り合いして傷だらけになって、「へっ、これぞまさに人生さ」という程度の内容ならそれこそ笑い話にもならないが、この人の場合はそこに競馬や、長距離トラックや、サッカーや、拳銃や、魔術系美術や、定型っぽさの欠片もない下品な詩やらが絡んでくるから、話が絶望やミジメさに終着しない。どこかいつも進行形で、希望じゃないけど明るさはあるのだ。

自殺を勧めたかと思えば、「この世が辛いからという理由で逃げるようにする自殺は最悪だ」とか、「この世がバカらしいから死ぬというような自殺はこれまたダサい」といったようなことを言い放ち、自殺は物理的にも精神的にもなに不住なく、なおかつ驚異的な頭脳を有した人間にのみ許される至高のエンターテイメントなのだと説き、トラックにひかれた片目の競馬狂の弔い合戦に競馬場に行き、片目の不住な馬に有り金はたいたりというヘンテコだけどなんか分かるような人生美学。

蔵書を全て売り払って、町へ出て遊郭と博徒の世界を乱歩して、結局文学に戻ってきた奇妙な作家の不可思議なエッセイ集。最終的に言っていることも決してそれほど非道徳的ではなく、まぁたしかに一理あるよねという感想をつい持ってしまう内容なのです。個人的には全然好きな作家のタイプではないが、ガンジガラメの文学界において、ヘンなことを言い続けた功績は評価したい。とくにハイティーンズ傑作詩集選はズバ抜けた詩集っぷりです。

ちなみにパーキングエリアでの長距離トラックの運ちゃんのちょっとした人生紹介なぞはとっても素敵でした。全体としてはそんなに高い評価ではありませんが、部分々々はかなりイケてると思いました。

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By わだんら トップ100レビュアー
形式:文庫
 タイトルだけだとなんだかアジいっぱいの危険な書物としてとらえられそうであるが、読んでみて、そんなものではなく、虚実おりまじえたと言うか世間離れしたエッセイ集という感じがした。懐かしの高度経済成長期の読み物である。昭和のにおいがぷんぷんする。

 今や平成の世であり、親子が、級友同士が殺しあう世の中である。とてもこんな悠長なエッセイがそのまま通じるわけがない。いや、この本に限らず寺山修司なんて批判しようと思えばいくらでも出来るのかもしれない。

 それでも、この本は一度は読んでおくべき一冊と思った。薄ぎたなくても、クソがつくくらいしぶとく生きていこうと言う意思がここにある。そして、そういう意思は、今もというか今だからこそなくしてはならないのだと思う。

 いまだどっこい生きているいますよ、と語りかけてくる一冊である。
 
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By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
寺山氏の名を世に知らしめた出世作で、安保闘争に敗れて方向性を見失った当時の若者にはバイブルのようにして読まれた。今回は再読だが、記憶に残る過激性とは裏腹に普遍的な感慨を覚えた。

基本的には、正義・家・社会・小市民的感覚・性的タブーと言った既成概念を唾棄し、若者が持つ原初的パワーと行動力で現状を打破せよ、と言う主張であり、現在でも通用するものである。と言うか、時代は変っても世相は変らないという証左であり、作中の「1960年代は少年犯罪が増えている」との言葉には薄気味悪いものさえ感じる。著者は特に速度と明快さを重視しているようで、野球よりサッカー(=大きなタマ)を愛好している。ストリッパー、トラックの運転手、パチプロと言った庶民の視点で物事を論じているのも著者らしい。そこには虚飾はなく、ただ現実があるのみである。勝負事に勝つためには「不幸」を背負う事が重要、「賭博=一点豪華主義」と主張しているのもその延長。

議論のモデルとして、月光仮面、怪人二十面相、沓掛時次郎、杉山等が出てくるのも懐かしい。一見自由奔放に見えながら、社会の弱者に優しい眼差しを向けた人懐こしさを感じさせる郷愁溢れる作品。
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投稿日: 16か月前 投稿者: ばらなし
寺山修司のずば抜けた空想力
寺山修司は物事をあらゆる視点から切り込んでくる。彼の考え、空想や提案はたびたび着いて行けなくなるが、どれも説得力があって面白い。彼の規制の概念から一線画した考えや... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: you
古い。
 古くても色あせず良い物はたくさんある。だけど本書の世界観や美学は色あせていると思う。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: Makelekele
君と二人でこの町を出ていこう
ブルース・スプリングスティーン「サンダーロード」ナップザック一つでハイウェーに立つケルアック「路上」君たちは年金貰えるかどうかは微妙なんだから「書を捨て町に出れば... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: ゲバラ
古い映画を見て、「(その時代にしては)スゴイ」という感想を抱くのと似ている。おもしろい指摘は多い。
競馬には興味がないため、第1章と2章を読みました。
まず、寺山が1960年代の人間だということを強く感じた。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/9 投稿者: 新書がベスト
古典的文学作品です
やくざになれる、の章はほとんどが競馬の話で、本当のやくざは出てこない。もちろんやくざのなり方など書いてない。自殺学の章は大半が冗談。... 続きを読む
投稿日: 2008/11/14 投稿者: n
薦められたが…
寺山作品一冊は読んどこうと手を出しました。ほとんどが競馬の話で私には馴染めませんでした、が文章はすごく読みやすかったので普通におもしろかったです。自殺学入門が一番... 続きを読む
投稿日: 2004/9/18 投稿者: すず
青春の書
内容は非常に刺激的だし、筆致には胸を刺すような鮮烈さがある。... 続きを読む
投稿日: 2004/5/5 投稿者: 人間の屑
書を捨てるための書物
今色褪せた本をめくっている、本書だ。取り立てて寺山の著作の中でも秀でていない。彼らしく逆説的に... 続きを読む
投稿日: 2003/3/24 投稿者: フジキセキ
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