文章の書き方を易しくまとめた本です。ただし、ビジネス文書や論文のような文章ではなく、基本的に起承転結に沿って書くことが多い作文や随筆向きです。
「思う」ことより「思い出す」こと。見たことをしっかり伝えるという目的意識を持つ。全体から部分そして細部を見る。抑えた表現の方が強い。説明より描写。納得、共感、驚き・不思議の分類。人プラス人物。「視」だけでなく「嗅」など他の感覚も重要。やさしい、普通の言葉を使う。メモを取って書く方が結局早い。「転」の内容が勝負。日本語の主語を省略すると文章が締まる。
ポイントに分けて、やさしく、丁寧に書いてある。あと、例としていろいろな文章を紹介してあって、いくつか結構面白いものがある。大学の講師という立場で集めた、学生のアンケートなどを上手く利用している点も特徴といえる。
ただ、書くことが思いつくようになるコツは、多くはないように思う。この点において、この本のタイトルはやや大げさである。やさしい文章入門だと割り切って読めばいいと思う。