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曲った蝶番 (創元推理文庫 118)
 
 

曲った蝶番 (創元推理文庫 118) [文庫]

ディクスン・カー , 中村 能三
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ケント州の由緒ある家柄のファーンリ家に、突然、一人の男が現われて相続争いが始まった。真偽の鑑別がつかないままに現在の当主が殺され、指紋帳も紛失してしまった。さしもの名探偵フェル博士も悲鳴をあげるほどの不可能犯罪の秘密は? 全編をおおう謎に加えて自動人形や悪魔礼拝など、魔術趣味の横溢する本格愛好家への格好の贈物。


登録情報

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1966/04)
  • ISBN-10: 4488118070
  • ISBN-13: 978-4488118075
  • 発売日: 1966/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 360,457位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 カー名義の最高傑作, 2002/12/24
By 
spikework "Jacques" (東京) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118) (文庫)
この作品はカーのストーリー性とトリック
意外な犯人とエンターテイメント性が有機的に結びついた最高傑作の一つです
タイタニック号もどきの豪華客船の沈没の際に
入れ替わったと見られる貴族の相続人問題を軸に
独りでに動く機械人形の謎(ポーのチェス人形を思わせます)
衆人環視の迷路内の奇怪な死
サタニズムの不気味な影

そして意外な犯人と各所に散りばめられたその証拠の数々
これこそがカーの到達点といえるでしょう

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 フェル博士ものでは最高傑作かも, 2009/7/12
レビュー対象商品: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118) (文庫)
 ジョン・ディクスン・カーの代表作の一つと言われる本作ですが、ギディオン・フェル博士が探偵役として活躍する作品群の中では最高傑作かもしれません。
 英国の准男爵ジョン・ファーンリ卿のところに、現在のジョン卿は偽者であり、自分こそが本物のジョン・ファーンリであると主張する男が現れます。かつて素行の悪かったジョン少年は、勘当同然に米国の親戚のところへ送られたのですが、そのときに乗ったのが、かのタイタニック号であり、沈没の混乱に乗じて別の少年と入れ替わったのだというのです。
 判別の切り札として、米国行き以前に取った指紋帳の存在が明らかとなり、照合しようとしていたまさにそのとき、現在のジョン卿が庭で亡くなります。そして、その騒ぎの中、指紋帳が何者かによって盗まれます。
 卿の首には切り傷がありましたが、そばに凶器はなく、一方、卿が倒れたときには周りに誰もいなかったとの目撃証言が得られます。果たして自殺か、はたまた他殺か。
 カー(=カーター・ディクスン)の作品の特徴は、密室を始めとする不可能犯罪と怪奇趣味、そしてロマンスですが、この作品はそのバランスがうまく取れ、また、フーダニットとハウダニットの両方の興味が最終盤まで持続させられます。
 謎が解き明かされると「なーんだ、そういうことか」と拍子抜けさせられるような気分になりますが、逆にこれこそが素晴らしいトリックの証しです。
 私はこれまで、フェル博士ものの長編は、「三つの棺」、「緑のカプセルの謎」、「囁く影」、「死者はよみがえる」(「死人を起す」)及び「帽子収集狂事件」の五作を読んでいますが(順番は私の評価の高さ順です)、「曲った蝶番」は名高い「三つの棺」に匹敵するか、それ以上だと思います。
 カー作品が好きな人には絶対お勧めの一冊です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 カーの最高傑作!(と私は勝手に思う(笑)), 2009/12/22
レビュー対象商品: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118) (文庫)
この表紙は、むろん再版のものなのだろうが、ちょっとひどい。
読めば判るが、こんな「人形」ではないのです。
『金髪の魔女』と呼ばれた、美しくも恐ろしい自動人形なの。
こんな可愛らしい子供の人形ではない。

で、個人的には、これがカー(カーターも含む)の最高傑作だと思ってます。
この、イギリスの田園地方の、広々と明るいのにもかかわらず、どこか鬱屈した雰囲気。
夕暮れの庭園を跳梁する、奇妙なもの。

こんなくだりを、夜中に1人で読んでごらんなさい、けっこうゾッとしますよ(笑)。

悪魔崇拝だの自動人形だの、怪奇風味を随所に惜しげなくちりばめて、カーの面目躍如たる傑作と思います。

更に、探偵役フェル博士の魅力も満点。
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