暴走族を経て、専門学校に入学。
好きな女の子に気に入ってもらうために絵本作家を目指し、これが熱意で実現。
たちまち売れっ子となる。
しかし、その後鳴かず飛ばずの不遇時代を過ごし見事に復活するストーリー。
冒頭に暴走族時代の心境を記しているが、いじめられた経験もあって「臆病で怖いから殴ってしまう」性格。
根っからの悪人ではないのであろう。
本書で最も印象に残ったのは、暴走族が絵本作家になった事ではなく、絵本作家達の絆が強いことである。
著者が売れなくなった時に、多くの絵本作家が実に有効な助言を与えているのである。
もちろん著者の人徳という部分はあると思うが、本来ライバルである著者に手を差し伸べる懐の深さは、「さすが夢を与える仕事人達だ」という印象。
行間が広く一文がかなり短いため、読了に一時間を要しない(立ち読み可能なボリューム)。
元暴走族でもここまでできる、というようなメッセージはなく、そこが斬新だった。