暴力と残虐さで名を売った(とされる)著名ヤンキーたちの人物録。
都会に暮らす中流階級にとっては、ヤンキーはほぼ間違いなく縁もないし興味も持てない存在だと思うけど、
彼らのライフスタイルをここまでリアルに描いた書物はこれまでなかったんじゃないかと思う。
インタビューや構成がとてもうまく、それほど長くない文章からそれぞれの人物の美意識や生き様が立ちのぼってくる。
自分には理解しがたい思考パターンや行動も随所に見られるが、暴走族たちが世界をどう眺めていて、何を「リアル」と感じているのかが非常に実感を持って伝わってきた。
ちょっとほめ過ぎだけど、映画「8Mile」を日本のローカルチャーに転写したもの、という印象を持った。
この本が想定している読者層は、おそらくヤンキーとその予備軍、卒業生あたりだと思われるが、それ以外の人(といっても興味を持つのはごく一部に限られるだろうけど…)にとってこそインパクトの大きな一冊だと思う。