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とりわけ第四章「変容を迫られる「家族」」は、30頁で『親密性の変容』の概要を伝えていてオトクです。親密な個人的関係の理念が民主主義の理念と驚くほど合致してる、っていうコメントは、私事化の悪い点ばかり言われる昨今では重要な指摘だと思いました。
それと、第三章「「伝統」をめぐる戦い」では、「伝統」は不変のものでも由緒あるものでもなくて、最近になって捏造されてきたものだってことを真っ当に指摘してます。「伝統」は人間生活に連続性と枠組を与えてくれる、と持ち上げる一方で、(「伝統」を復古しようと夢見る保守主義者と異なり)それが現代では通用しないということをちゃんと認識して、その上でどうしようか考えている点もいい感じ。
しっかし、全体を通じてパラグラフ間のつながりが見えづらいのはちょっとつらいです。
あと、社会学的議論は面白いものの政治経済的議論は退屈なところもあり、社会学者ギデンズの長短が出ている気がしました。
ともあれ、参考文献リスト(邦訳されてない本がいっぱい載ってて哀しいけど)もついてるし、グローバル化についての入門書のひとつとしてはそこそこよいんじゃないかと思います。
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