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それにしても、福田和也という人はエッセイなどで見せる過激さに比して対談などでは
実につまらないことしか言わないのである。そして、右から左までどんな人間とも話を
合わせてしまう緊張感のなさと調子のよさ。どう考えても福田氏は坪内氏のような
タイプの人を好きではないと思うのだが(失礼)、例によって調子よく話を合わせながら、
たいくつなおしゃべりは延々と続くのである(全80回・570Pも!)。
でも(ゆえに?)寝しなにリラックスして読むと、案外楽しめるかもしれない。
あまり期待せず、肩肘張らずに。
興味深いのは、ほんとに色々な話をしておりますので、子供の頃の話や育った環境や食べ物とかの話から、なんとなく2人の思考形成の軌跡が垣間見られることです。理論的に書いた文章を読むと、ついついどういう風に積み重なってここに至るんだろうかと思ってしまうタイプの私としては、本書を読んでこのお2人に対しての疑問が少し解けたような・・・。
日頃から、悪しき因習や習慣等についてもズバズバと書いたり語ったりしているお2人なので、ファンもたくさんいると同時に好きじゃないって人も多いとは思います。しかし本書を読むとこの2人の世代感というか、生きてきた時代と思考が見えてくると思います。やがてこのお2人についての評論とか書く人も次の世代に出てくるかもしれません。そんな時にも貴重な資料になるかもしれませんね。
あと毎週色々なお店で飲んで食べてを繰り返しておりますが、紹介されている「偏ったお店ガイド」も実はすごく気に入っております。
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