本書は、歴史の教科書でも出てくる有名な20の暴言、例えば、
「平家に非ざる者は、人に非ず」
「日出づる処の天子、日没する処の天子に〜」
などを切り口として、歴史を紐解いていく内容です。
その暴言が発せられた時代背景や、その人物が丁寧でユーモアのある説明で書かれていたので、
自分が知らない時代のことも、興味深く読めました。
作者の説明が論理的で、説明の根拠が明確なので、
その暴言が、本人の自負から発せられたのか、政敵が半ば創作したのか、
などの結論も納得できました。
この本で、歴史を多角的に知ることの面白さを感じました。
歴史を学ぶ意義の一つは、例えば、
「現代の報道や政治家の言葉も、鵜呑みにすると、過去に犯した歴史の失敗を再度、犯すことになるのでは?」
と疑問を抱くことにあるかもしれません。
作者の近代の歴史認識に異議がある人もいるかもしれませんが、
歴史を別の角度から眺める点では、誰が読んでも有意義な本です。