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暴力はいけないことだと誰もがいうけれど (14歳の世渡り術)
 
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暴力はいけないことだと誰もがいうけれど (14歳の世渡り術) [単行本]

萱野 稔人
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

みな、暴力はいけないというのになぜ暴力はなくならないのか。そんな疑問から見えてくる国家、社会の本質と正しいつきあい方。善意だけでは渡っていけ世界の本当の姿教えます。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜヤクザはいなくならないの?なぜ戦争はなくならないの?善意だけでは、なぜ世の中は渡れないの?暴力を問うことから見えてくる国家や社会の本当の姿。中学生以上、大人まで。

登録情報

  • 単行本: 217ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/2/19)
  • ISBN-10: 4309616569
  • ISBN-13: 978-4309616568
  • 発売日: 2010/2/19
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 読書好き トップ100レビュアー
形式:単行本
 かなりショッキングな内容でした。結論としては、国家は暴力であり「道徳では暴力に対処できない」という意見が述べられています。

 なぜ人を殺してはいけないのかという問いから始まり、死刑について考えさせられ、暴力はいけないと教える教師が暴力または強制力を持っているなどという矛盾を徐々に説明していきます。個人的にはかなり丁寧に理論を説明してくれていると思うのですが読者によっては冗長で優柔不断な印象をうけるかもしれません。

 本書の中で道徳と暴力、暴力と道徳が何度も何度も繰り返しでてきてカントなどの哲学も出てくると言うややこしさ。それでいて内容的には頭がこんがらがることなく読み進めることができました。難しい議題を大変わかりやすく説明してくれていると感心します。

 国家の始まりや国家の役割、国家の実態が暴力であること、国家とヤクザが紙一重なことなどなど今まで考えたこともなかったことが説明されており大変世界観の変わる書籍でした。「暴力に対処するにはより大きな暴力しかない」という本書の意見に明確に反論できない自分がもどかしくもありますが世界の歴史やアメリカ中心の現代を考えれば確かにそのとおりかもしれないとも思えます。うまく説明できませんがたくさんの方々に読んでいただき是非感想をお聞きしたいと思える良い議題だと思います。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
中学2〜3年生に読んでもらう事を前提にしているだけあって萱野氏の著書でも格段読み易い構成になっている。
最近彼に注目しはじめたけれど、何故関心を持ったのかがこの本でわかった。
この本が若者に示している事はタイトルに収まらない。

 本書内の言葉の曖昧さやロジックの甘さを指摘している人もいるが「評すれば評される」のは著者自身よく理解している上での執筆だという事は他の著書やメディアでの言動をみれば容易にわかる。
あくまでも対象は中学生くらいの年代であり「伝える」事を最優先したのではないか。
 仮に僕がその年代だったら小難しい「大人の文章」などに拘った文章など読む気もしなかっただろう。

 萱野氏は70年生まれで、当時の学校は荒れていた。
 氏は教師に暴力を振るわれた事を挙げているが、その他にも他校とのケンカや校内暴力などが全国的に起きており、死者も出るほどだった。当時の中学生が持っていた世間、教師、親、大人への反発は何だったのか、その後どうなったか。

 当時の大人は社会問題という「他人事」や「当人の甘えや家庭や学校の問題」と捉えていた。
 14歳程度の「知」ではそれを論理的に説明出来るわけもない(否、恐らく殆どの大人でも)。
 同世代の著者に同感を覚えていたのは彼もその答えを知っているからだ。
 
 今はすっかり見受けられない校内暴力は単なる「甘え」や「流行」だったのか?

 確かに今は笑いのネタになるほど当時の不良ファッションは時代遅れだ。そして今の中学生は精神的に大人。素晴らしい学校教育の変化と若者の自立だ、日本の未来は明るい。
 さぞ、良い社会になった…のか?学校の暴力は無くなったか?若者は納得して和解したのか?

 その答えの一つがここにある。当時(今も)の大人は誰も口にしなかった「暴力を道徳的に良いものとか悪いものと判断してはならない」とか「国家が暴力で成り立っている」という事を子供達に教える必要があるのか?

 結論からいうと当然のように「教える必要がある」現状を鑑みるなら学校の授業よりも大切な教えだといえる。

 子供に教えなければならないのは「大人はウソをついている」と言うことだ。
 簡潔にいえば本書は「暴力はいけない」というこの国の「ウソ」を指摘している。暴力は「ある」か「ない」かだけだ。
 世界にといえば「大袈裟」そしてこの国では「他人事」だが、では小、中、高校の、若い人達のまわりに、世間に「暴力」は無くなったのか、問題は無くなったのか?
 14歳じゃなくても現実を知りたい人、子供にウソを付きたくない人にはお奨めです。
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13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By マキャベリ大将2号 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
いきなり余談、
「暴力はいけない」という立場の教師に暴力を振るわれていたという
著者の体験にはたいへん共感した…
この世代は当たり前のように体罰があった…

著者の世代からさらに約8年ほど遡った学年からは、
引きこもりや不登校が増えているとも聴いているし、
これらの事象は当時の学校や教師に責任の一端があると常々思っている。

私たちの存在は暴力のうえになりたっている…
そうした中で「悪いもの」、「善いもの(あるいは仕方のないもの)」
と、判断しながら生きており、
「いかなる場合でも暴力はよくない」と前提をおいてしまうと
目の前で起こっている暴力に対して何もできない(暴力追認の「ヘタレ…」)
つまり、『自分の身も守れない』ことになってしまう…
、ということだ。

『道徳とは時と場合によって左右される相対的なものにすぎない』

『国家は暴力の上になりたっている!?』
国家がなければ国家ができてしまう…
例え国家がなくなったとしても暴力から解放されるわけではない…
成程。

14歳の世渡り術ということだが、大人が読んでも充分深い…
是非!
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