「陰謀論」は仮説です。それを証明する証拠は、簡単には得られませんが、その仮説によって説明できる事実が、出てくれば信憑性を増します。ただし、それが事実だとどのように認定し、どのような論理展開で説明できるとするのかが問題です。それらは、どのようにでもできてしまうという面もあるので、「陰謀論」は、勝手にどんどん増殖していってしまうこともあります。
フルフォード氏は、『日経ウィークリー』記者、米経済紙『フォーブス』のアジア太平洋支局長などを経たジャーナリストなので、事実の収集や論理の展開については、それなりの信頼性があると思います。そして、そのような人なので、いろいろな情報も集まってくるようです。様々な人と会い、疑惑をぶつけてもいます。相手が、正直に答えるわけではありませんが、時にはかなりのインサイド情報も得られるようです。
たとえば、ある閣僚経験者は、「9.11選挙に対するアメリカの干渉はあったのか?」という問いに対して、「ああ、干渉どころか直接金が出ましたよ。… ある大手広告代理店と、日本を代表する経済紙を通して、大量の金を流しました。」と答えたといいます。
あるいは、「複数の信頼できる筋から石井議員殺害を命令した政治家と実行したヤクザの名前を聞いた。揺るぎない証拠も手に入れた。」といいます。ただし、このことは「保険」として、自分がもし殺されたら発表されるように手配してあるのだといいます。
その他、様々の情報が、「闇の支配者」やその対抗勢力の動きとしてまとめられており、すべてを信じることはできないかもしれませんが、いろいろとあるこの手の本を読むのなら、まずこの本を読むことをお勧めします。