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「暗黒童話」が乙一さんの作品で、初めて読んだお話しでした。
とにかく内容の描写にびっくり。でも、すごく好き。
とにかく色んな人にお勧めしたいです。
ただのホラーじゃありません。切なくて、痛くて、優しくて。
主人公と重なる部分があったりして、胸が熱くなりました。
記憶を失った事で、以前の自分と比較され、その遅れを取り戻そうと
必死になるが、上手くいかない日常。
緊張、不安、苦しみ・・・・。やがて、現実から逃げ出して、空想の中に
逃げ込む自分を発見し、悲しい気持ちになる。<!P>!最後、眼球が反応を起こすところは本当に切なかった。
ゆっくり、ゆっくり、「彼女」と自分を振り返る主人公。
居場所を探してさまよい、心の中で悲鳴をあげていた、あの頃。
誓いを立てる主人公に、なんとも言えない気持ちになります。
こんな物語が書けるなんて、本当に凄い。
この作品に出会えて本当に良かったです。
どうしてだろう?
登場人物の想いが私に向かって押し寄せてくるからだろう。
描写の気持ち悪さを超えて切なさが伝わってくる。
この本はまさしく、世の中の「暗黒」の部分を伝える小説であり
そして、切ない思いをもった人間たちの「童話」なのだろう。
作中に「アイのメモリー」という童話が2度にわけて挿入され
ているのですが、それもまた切ない物語で、本編の切なさを
よりいっそう引きたてています。
どちらかというと、この作品全体よりも、挿入されている童話
の方が今までの乙一さんの作品らしい感じがします。
重く切ない感じですね。
作品全体としては、主人公の少女の葛藤と成長を乙一さんらし
い世界の中で描かれています。
それだけでなく、ラストでは読み手の思考を二転三転させる表
現が使われていて興奮しました。
是非読んでみてもらいたい作品です。
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