感動させてくれるものは世の中に多いのですが、まったく新しい感動の仕方を教えてくれるものにはそうそう出会うことはできません。
この話が76年にジャンプに掲載された時には、まさにそんな驚きを味わったものです。まあ多感な青春時代でもあったのですが、私の父親もこの話にどっぷり浸かってしまって、スクラップにした連載ページをずいぶん何度も二人で読み返したものです。私の友人は、この本が元で日本古代史に興味を持ったあげく、大学で神主の勉強を始めてしまいました。
本書がどのようなジャンルに属するのかよくわかりません。古代史に材を得てはいるのですが、SFと言って良いのかどうか微妙。推理小説としてもとても良くできています。「星を継ぐもの」が多少似ているかもしれませんが、やはりこちらは純然たる日本産です。
絵と造形はONE and ONLY。天才の所業。30年前の絵とは思えません。そもそもあんな神の姿を誰が考えつく!?
日本のマンガにおける歴史的一冊。