宇宙は私達の目に見える部分よりも目に見えない部分が圧倒的であり、その目に見えない部分における「暗黒物質(ダークマター)」や「ダークエネルギー」をはじめとした宇宙のダークサイドについての最新の研究に関する説明がされており、可視光による宇宙観測以上のものが宇宙には存在する事を認識出来る本であります。
本書を読む以前から宇宙に関して私達が実際に観測を通して見ている部分というのは全体の数パーセント程度のほんの僅かな領域に過ぎないという事は知っていましたが、本書では前述の「ダークマター」や「ダークエネルギー」のほかに、暗黒星雲、ブラックホール、銀河の暗黒部、銀河間空間、さらには宇宙の暗黒時代に至るありとあらゆるダークサイドについての研究成果が紹介されており、目に見えない宇宙の大部分についてより深く知る事が出来たと思います。
宇宙の見えない領域について知る事が出来るようになったのも、望遠鏡や観測衛星といった観測技術の向上といったものがあり、これからもより高性能な宇宙望遠鏡や宇宙観測衛星が登場してくる事を考えると、宇宙の姿は目で見える部分見えない部分を問わず今まで以上に奥の深いものになっていくと思われました。
宇宙の形成においてはダークサイドの存在が如何に大きいか、その事についてわかりやすくなおかつ深く認識出来る本であり、将来どのような観測・研究がなされていくのかについても知る事が出来るため、現在の天文学・宇宙科学について知る上ではお勧めの本です。