内容紹介
テラさんの漫画は、ハッピーエンドがよく似合う。 どんな困難が降りかかろうと、人を信じ抜いた 盲目柔道家の物語、ここに完結! 中編野球漫画『代打者(ピンチヒッター)』単行本初収録 解説 本作『暗闇五段』は、主人公である青年柔道家倉見が、兄弟子熊手 の黒い陰謀によって記憶と両目の光を奪われながらも、まさに闇の中 から這い上がる不屈のストーリーだ。 ただ、不屈といっても、根性や悲壮感といったものは作中から感じ られない。そこにあるのは、人を信じ、そのつながりを大切にして困難 を乗り越えてほしいというテラさん思いだけである。連載中には読者 から『倉見のように正しく生きたい』『倉見のまわりの人々のような 思いやりの深い人になりたい』といった手紙がたくさん届いたそうだ。 常々「漫画はお金を稼ぐために描くのではなく、子ども達のために 描くのだ。」と主張していたテラさんの気持ちが、漫画のあたり前の 姿が、読者に届いていた素晴らしい作品である。
著者について
寺田ヒロオ(てらだ ひろお) 昭和6年8月4日新潟県巻町生まれ。電電公社(現:NTT)に就職するが 漫画家への夢を捨てきれず、昭和28年に上京。同年「漫画少年」での 掲載からキャリアをスタートさせる。昭和32年6月まで東京椎名町の アパート「トキワ荘」で暮らし、若い漫画家たちと交流を深め、藤子 不二雄氏らとともに“新漫画党”を結成。日本漫画界の発展に貢献した。 代表作は『背番号0』『スポーツマン佐助』『スポーツマン金太郎』 『もうれつ先生』『暗闇五段』など多数。 平成4年永眠。