「やっと、こういう本が出版された!」
この本を見つけた時、僕はこう叫んだ。
と言うのは、長い間一般向けにエミール・クーエの説く
暗示療法を説明した本が無かったからだ。
勿論、エミール・クーエは催眠療法の世界では有名だから
専門書は当然ありますが、これは多少敷居が高い。
そして、過去には千葉康則先生の書かれた「自己暗示術」という
名著が存在しましたが、これも既に絶版。
現在、行われている様々なセルフアファメーションの元祖である
エミール・クーエの手法の一番の特長は【一般暗示】を重視すること。
【一般暗示】と言うのは即ち・・・
「私は毎日あらゆる面で、ますますよくなっている」
これのことです。
お手軽な暗示本は、どうしてもそれぞれの望みに合わせた
【特殊暗示】を前面に出そうとします。
例えば「僕は勉強が徐々に出来るようになる」とか・・・。
悪くは無いのですが、こんな言葉を口走っている暇があるなら
簡単なもので良いので【実際に勉強した方がはるかに強い暗示】になります。
逆に、この暗示を唱えておきながら勉強をしなかったり、
勉強をしてみたけれど楽しくなかったりすると、
せっかくの暗示自体が否定される。
その点、エミール・クーエの提唱する【一般暗示】は、
効果は劣らない上に【特殊暗示】のようなデメリットが全く無い。
注意して頂きたいのは、本書の元となった原著は医師や教育者など
人を治療したり導いたりする人がセラピーの方法を独学するために
書かれたものだと言う事。
なので、非常に分かり易く書かれているものの、
目線は治療者目線です。
では、そのために読みかえなければいけない部分はどこか?
それが、74頁から80頁にかけて説明されている暗示文を、
自分で録音して毎日聴くこと。
これは、訳者まえがきでも指摘されていて、
僕自身の経験上もこれをやるのとやらないのとでは
効果はかなり変わります。
聴く場所は、一定時間じっとしている事が出来ればどこでも良いと思います。
多少うるさくても、立った状態でも、僕は平気でした。
毎日と書きましたが、抜けた日があってもあまり気にする必要もありません。
これは、毎日20回ずつ朝・晩唱える一般暗示も同じ。
最近は、ボイスメモやらmp3やらで、
録音やそれを聴くための環境が格段に良くなっています。
なので、是非これは実行して見て下さい。
因みに、僕が録音したものは訳7分の長さになりました。
一箇所、気になるところがあるとすれば、
「遂げる」と言う表現が使われてるのですが
これは「達成する」の方がしっくりくると思います。
言葉の使用頻度としてはあまり「遂げる」と言う言い方はしませんし、
「やり遂げる」と表現すると、もともと達成するのは難しいみたいな
負のイメージがあります。
なので、「達成する」がベストなんじゃないかと・・・。
聴いていて違和感を感じたので、ここだけ直して再録音する予定です。