王宮での陰謀ドロドロ、複雑な感情の縺れ、登場人物が抱える出生の秘密、そしてロマンス。余りにもベタ過ぎて、今時ラブコメ以外ではお目にかかれない、甘くないお話でした。著者のあとがきにもある通り、お話は舞台設定が整った序章な段階で、どのように物語が展開して行くのかは未知数です。個々のキャラが確立されているので、まあ無茶苦茶な展開にはならなさそうですけど。そう、キャラはベタでも良いです。保護者の教育がよろしく、暗殺者とは思えない位情に厚く真っ直ぐで女性らしい心根のレティシア。出自故周囲に忌み嫌われるだけでは飽きたらずに何度も暗殺された、ある意味真っ当に極悪性悪に成長した黒の王子・キリアン。キリアンがレティシアに惹かれるのはもう自然の摂理として、あんな腹黒相手にレティシアがどうして恋心を抱く様になるのかな?って思ってたら、アノ言葉がレティシアの心を変え、自分の意志で一生そばにいる決意を促したんだね〜。あとキリアンの胸の内を語るラスト2Pのエピローグが切ないですよ。今後どうストーリーが進むか期待します。