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暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う
 
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暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う [単行本]

福田 ますみ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ロシアは、はたして民主国家なのか。メディアの状況を見れば、答えは「否」だろう。民主主義の根幹である報道の自由が事実上存在しないからだ。
たとえばテレビ局。プーチン政権は民放のオーナーを次々と逮捕。釈放の条件として会社の株を手放させ、それを国が買い取るという手法で、すべての局を政権の管理下に置いた。政権から送り込まれた経営者が番組に目を光らせ、ニュースは大本営発表と化した。
そのような状況下で孤軍奮闘、鋭い権力批判をつづけている新聞社がある。その名は「ノーバヤガゼータ(新しい新聞)」。
だが、今のロシアでは最も危険で難しい「不偏不党」「中正公立」を貫くがゆえに、これまで数々のスタッフが犠牲となってきた。白昼街中で射殺された者、放射性物資を密かに飲まされ衰弱の果てに命を落とした者、自宅前で撲殺された者......。
権力と対峙する記者たちの目を通して、「虚構の民主国家」の実態をえぐる、戦慄のルポルタージュ。

内容(「BOOK」データベースより)

ソ連が崩壊し、ロシアは「開かれた国」になったはずだった。だが、そこに報道の自由は事実上存在しない。大本営発表と化したニュースがあふれる中で孤軍奮闘、「不偏不党」「公正中立」を貫く新聞社がある。「ノーバヤガゼータ(新しい新聞)」。鋭い権力批判の代償として数々の記者を喪うが、屍を乗り越え、権力と対峙し続ける。彼らの目を通して「虚構の民主国家」の実態を描く。

登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/12)
  • ISBN-10: 4103036729
  • ISBN-13: 978-4103036722
  • 発売日: 2010/12
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いま、ロシアで起こっていること, 2010/12/20
レビュー対象商品: 暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う (単行本)
この本を読んだのは、福田さんの前作『でっちあげ』に感銘を受けたからでした

テーマ的にちょっと難しいかな、とも思ったのですが、
前作同様、流れるようなストーリーテリングで、読みやすかったです。

テーマは、ロシアでのジャーナリスト連続殺人事件の深層。
チェチェン紛争を粘り強く報じていたポリトコフスカヤさんなど、1人1人の死
は報じられてきましたが、
この本を読むまで、背景はよくわかりませんでした。
ロシアで政権批判をするのは命懸けの仕事なのですね……。

本に登場する人たちはとても魅力的で、
とくに若い女性が危険を顧みずに報道する姿には感動すら覚えました。
ロシアも女性の時代、ということなのでしょうか。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 必読の本, 2011/2/13
By 
mfhty (和歌山県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う (単行本)
 言うまでもなく「報道の自由」は民主主義の根幹です。
 本書は、ロシアが民主主義の国では全然なく、「報道の自由」が全く保障されていないことを記述しています。

 たとえば、
(a) メディア(特に民衆に大きな影響を与えるテレビ局)は強権を発して国営にして完全に政府の監視下に置いてしまう
(b) 記者が政府にとって都合の悪い真実を報道しようとしても番組や記事にしてもらえない、または全く趣旨の違う政府礼賛の記事に換骨奪胎されてしまう
(c) 政府ににらまれた記者はメディアにいられなくなる、場合によっては暗殺されてしまう
というような、民主主義で平和な日本では信じられないようなことが起こっているとのことです。

 私は、暗殺された「ノーバヤガゼータ(「新しい新聞」という意味の新聞社)」の記者や弁護士に深い哀悼の気持ちを持ち、危険の中、それでも報道を続ける記者たちの姿に感銘しました。暗殺された記者の中には複数の女性記者がいることも強く印象に残りました。
 中でも、100ページ近くを費やして記述されている「ベスラン学校占拠事件」では、政府の息のかかったメディアが真実を伝えようとしない中で孤軍奮闘するエレーナ・ミラシナ記者(女性)の姿は、国家権力とメディアの関係をよくあらわしており、「報道の自由」の重要性を強く再認識させられます。

 ひるがえって、日本では、報道の自由が確保されているにもかかわらず、権力の批判はあまり行わず(むしろ権力にすり寄っている感すらあります)、そのくせ権力者が失脚したとたん洪水のように各社が揃ってみんなで「こきおろす」というような傾向があるように思います。日本のメディアの方々に、本書をぜひ読んでいただきたいと思います。

 この本は、ロシアというあまり国情が知られていない外国のことを記述していますが、私たちに「民主主義とは何か」、「報道が、いかに重要か」を気付かせてくれる非常に貴重な本です。
 著者の福田ますみさんのしっかりとした構成力や筆力のおかげで読みやすい本でもあります。
 ぜひ読むべき貴重な本と思います。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 暴力が支配する国ロシア, 2011/1/27
By 
Gori "the 11" (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う (単行本)
ロシアは謎の国である。その論理がどこにあるのか少しもわからない不気味さを持っている。
その不気味さのひとつが本書に記されている、「暴力が支配する国」という側面である。
メディアも例外ではない。反政権とみなされるメディアは徹底的に暴力にさらされる現実を
本書は克明に描いている。法治国家の仮面をかぶった暴力支配国家ロシアのことをあまりに
私たちは知らない。本書はそのロシアを克明に解剖してみせる。
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