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暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)
 
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暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ハンナ・アレント , 阿部 斉
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

レッシング、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ヘルマン・ブロッホ、ベンヤミン、ブレヒト…自由が著しく損なわれた時代、荒廃する世界に抗い、自らの意志で行動し生きた10人。彼らの人間性と知的格闘に対して深い共感と敬意を込め、政治・芸術・哲学への鋭い示唆を含み描かれる普遍的人間論。『全体主義の起源』、『人間の条件』、『革命について』といった理論的主著を側面から補うにとどまらず、20世紀の思想と経験に対する貴重な証言として読まれるべき好著。

内容(「MARC」データベースより)

人は何のために生きるのか。時代が押しつける巧妙な虚偽の意識に抵抗し、自ら燃え尽きることで暗い時代に光芒を放った人々-ローザ、ヤスパース、ベンヤミン、ブレヒト、ブロッホ等を通じて描く哲学的人間論の白眉。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/9/7)
  • ISBN-10: 4480089381
  • ISBN-13: 978-4480089380
  • 発売日: 2005/9/7
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By daepodong VINE™ メンバー
形式:文庫
 「暗い時代」とは文字通りユダヤ人虐殺をはじめとして、人間の基本的人権が守られなかった暗黒の時代でもあったが、逆説的にそれは真に才能ある人々の真価を浮き彫りにした時代でもあった。アレントがここで取り上げた人々はまさに「才能ある」という形容詞が冠される一流の人々である。
 ちょうど中心に収められているブロッホ論が最も難解で、力を入れて書かれているように思われる。しかし、解説によると、ブロッホの思想にアレントは共感を覚えているわけでもなかったようだ。彼女の哲学者としての、他人の思想を理解する力量をここに見る思いである。
 ベンヤミンについては彼の批評家としての特質を見事に分析している。最近、ベンヤミンの「暴力批判論」がローザ・ルクセンブルグについて書かれたものではないか、という新説が出されているので(「変成する思考」)両者について論じられているのは興味深い。
 あきらかに異質なのは師ヤスパースを論じた二編である。ここにはヤスパースの業績を一歩退いて明らかにし讚えようとする意図は勿論感じられるが、ヤスパースへの敬意が透けて見えるのである。これは他の九人を論じるときの、むしろ冷ややかとも言える語り口とは一線を画しているようにわたくしには感じられた。
 なお、初版から翻訳には定評があったようだが、確かに阿部氏の訳は大変素晴らしい。アレントは日本語訳には恵まれているようである。
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