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暗い旅 (河出文庫)
 
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暗い旅 (河出文庫) (文庫)

倉橋 由美子 (著)
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商品の説明

内容紹介

恋人であり婚約者である“かれ”の突然の謎の失踪。“あなた”は失われた愛を求めて、過去への暗い旅に出る――壮大なる恋愛叙事詩として文学史に残る、倉橋由美子の初長編。


内容(「BOOK」データベースより)

恋人であり婚約者である“かれ”が突如謎の失踪を遂げた。“あなた”は失われた愛を求めて、東京から、鎌倉そして京都へと旅立つ。切ない過去の記憶と対峙しながら…。壮大なるスケールの恋愛叙事詩として、文学史に燦然と輝く、倉橋由美子の初長編。「作者からあなたに」「あとがき」「作品ノート」収録。

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5つ星のうち 4.0 倉橋由美子の結婚, 2009/7/2
倉橋由美子作品を読むようになって、20年は過ぎた。倉橋は故人となり、私の倉橋に対する気持も、十代の頃の熱狂と崇拝からは随分遠くなった。冷静に読めるようになってから特に気になるのが、結婚前と後の作風の変わりぶりだ。結局倉橋は、“独身の文学少女のなれのはて”という、一般的な女流作家のイメージで見られる事を、極度に恐れたのか、と思うようになった。特に彼女のような、前衛的な作品をものする女は、頭でっかちで女性としての(特に性的な)魅力に著しく欠けると見られたろうから。それは現在でもあまり変わらない傾向だろうが、多くの女流作家の様々な生き方を知ってしまった今の私としては、いかにも虚しい感じだ。桂子さんものをはじめとする後半生の作品も楽しめるが、やはり何かが足りない。それは女に生まれてきた事への怨み、しかも小説を書かずにいられない女を理解出来ない世界への呪いだろう。結婚し、作家活動は余技、と言い訳がたつようになってからのテンションは、はっきり言えば物足りない。この作品が出版されて3年後に倉橋は結婚する。結婚後最初に発表した長編「聖少女」を倉橋は最後の少女小説と呼んだ。私は倉橋に生涯、少女小説を書いて欲しかったけれど。
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