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暁英 贋説・鹿鳴館
 
 

暁英 贋説・鹿鳴館 [単行本]

北森鴻
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

無念の絶筆。「明治」とは、何だったのか? 鹿鳴館を設計施工した若き建築家コンドルの半生を追い、その謎を浮かび上がらせる。

内容(「BOOK」データベースより)

作家の津島好一は、進まぬ筆に悩んでいた。新作のテーマは、鹿鳴館―誰もがその名を知っている建築物。調べてみると資料が極端に少なく、設計図さえまともに残っていない。鹿鳴館は謎に包まれたまま建造され、その謎をまとったまま歴史から消えた建物と言えようか。しかし津島は、ある人物との邂逅をきっかけに、堰を切ったように物語を紡ぎ出し始める。明治十年、日本政府に雇い入れられた若き英国人建築家―のちの鹿鳴館建造担当者―ジョサイア・コンドルは、横浜港に降り立ち、外務卿井上馨らと対面する。工部大学校造家学科教授兼工部省営繕局顧問としてのコンドルの多忙な日々が始まった。日本趣味の昂じたコンドルは画家河鍋暁斎に弟子入りし、「暁英」という雅号をもらう。一方でコンドルは、来日の仲介をした国際商社ジャーデン・マセソン社から、ある密命を帯びていた。それは、銀座煉瓦街の設計を担当した後に忽然と姿を消した、ウォートルスというアイルランド人建築技術者の消息を調べることだった。コンドルはやがて、時代が大きく動く際に必然的に生じる、濃くて深い闇の中に、自分が足を踏み入れてしまったことを知る―。鹿鳴館とは、何だったのか。そして明治とは、果たして何だったのか。

登録情報

  • 単行本: 461ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2010/4/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 419862934X
  • ISBN-13: 978-4198629342
  • 発売日: 2010/4/16
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 454,987位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
絶筆、無念。 2010/5/31
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:単行本
「絶筆、無念。」と言う言葉が、帯に踊っています。
まさに、その言葉がぴたりと当てはまります。
それほどの作者の会心の作であり、未完になったことが惜しまれます。

もちろんミステリー作家としての作者の筆は冴えています。
各所に張り巡らされた伏線は、実に緻密でなるほどと唸らされます。
しかし、それ以上に感じ入ったのは、この作品が「明治維新」と言う「革命」の本質を見事に突いているからです。
六十余州の小国からなる地方分権国家たる江戸幕府の体制が、完全な中央集権国家となる産みの苦しみを、権力の「光と闇」と言う形で見事に活写しています。

その地方分権が究極まで突き進められていたからこそ、江戸時代は江戸城と言う狭い空間で政住一体の「小さな政府」が存在しえたと言う事実を、この本を読んで「目から鱗」として認識しました。
それからほぼ百五十年、地方分権が叫ばれるに至り、この本の意味は大きいと思います。
先人達が地方分権から中央集権に向かわせた努力を知ることにより、中央集権を見直し地方分権を図る上にも示唆する所は大きいのではと思います。

それにしても・・・です。
作者の構想からすると、三分の二まで書けたのでしょうか。
まだまだ謎が残り、しかも作者が書こうとした最大の謎が残ったままです。
全く、残念の一言です。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
未完の大作 2010/5/15
By yass
形式:単行本
これから話が佳境に向かうところなのに・・・・・・・
作者の視点は微に入り細に入り張り巡らされているのだ。
絵師としてのコンドルの姿を描くことなく未完になっているけれども,ここまで読んでも充分におもしろい。
明治という怒濤の時代に生き抜いた人たちの姿を闊達に描いているのだ。
それにしてもジャーデン・マセソン社は本当に恐ろしい組織だったのだろうなぁ。
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