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暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)
 
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暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫) [ペーパーバック]

三島 由紀夫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「暁の寺」はエキゾチックな色彩的な心理小説。各巻20歳で夭折する主人公は、すでに第一巻の貴公子から第二巻で愛国少年に、さらにこの巻ではタイの王女月光姫へと生れかわった。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • ペーパーバック: 432ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1977/10)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4101050236
  • ISBN-13: 978-4101050232
  • 発売日: 1977/10
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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形式:ペーパーバック
何よりもまず、モチーフとして描かれたタイに実在の寺院が、こういってはなんなんだが、四部作の他三作の読み応えが素晴しいだけになおさらなんだろうが、<ちゃち>に思えた。パック旅行のパンフレットやガイドブックに載っているのと同じ位明るく健全でクドく感じられた。

そしてこの作に描かれる人物達には常に既視感がつきまとった。
そもそもこのような期待をするのも、書き手が三島由紀夫だからなんだが、1部や2部、そして最終部に描かれる人物達の、或いは『金閣寺』の主人公でも良いのだが、それらに共通する、読んでいて身震いしてしまうような徹底的な<他者性>がチラッとも感じられず、前作前々作との兼ね合いを考慮して具(主人公以外の登場人物と物語の舞台)を交換しただけ、まるで旅情ミステリーのような、こんな言葉は使いたくないんだが、「通俗性」にあてられてしまって、三作目にして一気に読むテンションが弛んだ。
僕のように斜めに構えた輩には、絶対的に未知な事に対して、空前の博識と絶後の理性でもって、小説や戯曲という挑戦状を叩きつけてこその三島なのだ。
『豊饒の海』を語るに際して欠かせないとされる輪廻転生という主題は、この作中においては単なる飾りにしか感じられなかった。全編通してあれはただの意匠といわれる方もおられるやも知れぬが、だったとしてもやはり抜きん出てわざとらしい。

ただ、『豊饒の海』四部作として見た場合、読んでしまえば、あの事件直前に執筆された遺作という触れ込みを軽々飛び越える、こんな言葉を使うのは気恥ずかしくためらわれるのだが、たいへん「美しい」長編小説だというのは間違いないと思うので、是非この第三部を読了されて最終巻を手に取られることを勧めたい。
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31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:ペーパーバック
 三島由起夫の闘魂の作品と言われる「豊饒の海」第3部の「暁の寺」は、4部のうち、最も好きな部である。

 三島独特の漢語調の、丁寧で荘重、且つ美しい文体は、バンコクの旧きよき時代の様子を、見事に描き出している。一字一句を丹念に追い求めることにより想像する都市バンコク。三島由起夫というフィルターを通して異国の様を感じ取ることが出来る。また、仏教国タイを舞台として描かれる輪廻転生の物語は、これ以上マッチするシチュエーションは無いと思う。

 バンコクを訪れた後、若しくは、その前に、読んでおきたい作品。三島由起夫の美しい日本語の世界、精神世界を堪能しつつも、異国情緒に酔いしれることの出来る作品である。

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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ペーパーバック
「春の雪」「奔馬」も勿論傑作だが、4部作の頂点を成すのはこの作品。タイ・インドの情景描写の精緻な美しさは、小説と云うジャンルが生み出した至高の芸術であろう。三島の作品に共通している事だが、この作品は時代背景が戦前から戦後にまたがっているため、戦争によって作者が(及び日本が)喪失した物の大きさ、深い傷をいやが上にも痛感させられる。三島はその傷を活力源として創作活動をしてきた作家だが、この作品の後半部分における戦後の世相や人間の描写は、前半部のそれと比べてあまりの退廃ぶりにゾッとさせられる。(その象徴が主人公の本多である事は云うをまたない)作者の全作品の内でも屈指の傑作であると思う。
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投稿日: 4か月前 投稿者: アクアク
本多の性格がすこし軽薄になった印象がある。
第一部で、三島氏は、本多に古今東西の転生説を収集し縷々考察をくわえさせ、過った認識をさせている。因縁話にせよ、生まれ変わりの話にせよ法話は僧侶が新たな信者獲得か浄... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: teruichi
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求めて手に入れられないものこそが美しく大切なもの、それに触れられないことこそが幸福である
存在の根本原因であり世界を顕現させているのが新頼耶識(あらやしき)であるという仏教の唯識論をベースに、腐敗・衰退にまみれた世界の中に「刹那の美」を描き出している小... 続きを読む
投稿日: 2009/8/3 投稿者: touten2010
三島由紀夫をひん剥く一冊
四部作のなかでも、一番難解とされ、飛ばし読みされることの多い『暁の寺』。
けれど、この豊饒の海シリーズの一貫したテーマを捕らえようとしたら、... 続きを読む
投稿日: 2008/5/24 投稿者: 忍者poetry
まさしく転
起承転結の四部作のまさしく、転

美と愛の清顕から、武と義の勲、

それが突然、タイの王女月光姫に。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/28 投稿者: しーちゃんミ,,゚Д゚彡y━~~ 
豊饒の海・第三巻
本作では月光姫が生まれ変わりとして登場しますが主人公は本多です。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/19 投稿者: ふわわ
残念ながら「駄作」としか思えない
 「春の雪」「奔馬」までは大変面白く読めたが、この「暁の寺」は駄作である。... 続きを読む
投稿日: 2006/12/30 投稿者: しらかばばやし
悩みを経て、前向きになる心境の変化
わが身を滅ぼすかと思われた悩みの蓄積が、ふいに生きる力に変わるのだ。
投稿日: 2006/8/15 投稿者: lennon103
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