ずっと待たされ続けた本作待望のDVD化。第二期のLIVEとして色々言われる事はあるようで。
ヨージ・ヤマモトのコスチュームとカメラワークがマイナスの意味で時代を感じさせるのは仕方ないが、TBSオンエア素材をリマスターもしないようではいけない。レコード会社がトノバン追悼で慌ててリリースした為、特典等新しい付加価値もない。
ヴォーカルは差し替えられ、メンバー全員が主役とはいえ大村憲司らサポート陣を全然撮影していないのはいただけない。
だが、ブライアン・フェリーのPVから抜け出してきたような桐島かれんの存在感は、加藤和彦の選球眼が間違いない事を存分に証明している。「ダシール・ハメット&ポップコーン」は高校時代ミステリ好きだったトノバンらしい超ポップナンバーではないか(作詞:安井かずみ)。「タイムマシンにおねがい」はラストでかれんが絶叫するこっちの方が絶対良し。トノバンが一歩引いている分、無骨な小原礼がバンドを引き締めている点も大きく称えたい。第三期では曲は文句が無いが、木村カエラはヴォーカル力があるのに、特にLIVEでバンドの一員というよりスペシヤル・ゲスト的な位置付けが嫌だったし、奥田民生は別にいらないだろうとも思った。
そこがこの第二期との大きな違い。
彼らは大物にありがちな仰々しさが希薄なところがイイのだ。(この後の再生YMO『テクノドン』自家硬直ぶりと比べるとよくわかる。)『天晴』は89年という時代・初めての再結成という状況からああいう無責任POPになったのだと思いたい。いずれにせよミカ・バンドは映像素材が非常に少ない。末期状態のEMIジャパンだから本作の寿命もきっと短いだろう。買える時に入手しておいた方がいい。