原題は「Dad」、”とうちゃん”といったところだろうか、妻子と別れ仕事に生きる長男ジョン、ある日、母親が倒れたという知らせを受け、病院に駆けつける。母は回復、父はどこか元気がない、それはすでにガンに冒されていたからだった・・・。それからが大変、父の入院、さまざまあって、焦り苛立ち病院への不満、とうとう仕事を辞めて看護する。父親との交流の中でジョンの心情がよく描かれ、今まで気がつかなかった父親の愛情の深さ、忍耐強さ、家族の為に家長としての責任を果たしてきた素晴らしさを知る・・・。痛いほど伝わる、自分は父親をどれだけ理解しているか?と問わずにおれない、自分を理解してくれないと嘆いた昔、今、その当時の親の年齢に近くなるに連れ胸の痛い思いをする。ジョンは父親の限られた人生を家族をまとめながら、気の強い口の悪い母親にてこずりながら、父親中心の生活を送る、父親がやりたかったこと、関心のあること、それが、病状と精神のアンバランスからくるはた迷惑な内容であったとしても・・・ここらへんはユーモラスに描かれ、暗い闘病生活には映らないのがとてもいい。キャストは演技派揃い、義母にボロクソ言われてもどうにかかわすジョンの妹婿にケビン・スペイシーも面白く、良かった。ジョンはとうとう、父親の前に父親になったようだった、父親を息子のように愛する。大きく人間として成長したジョン。すばらしい家族愛、親子愛のヒューマンドラマです、歳をとった親を持つ人にも見て欲しい。