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晩年 (角川文庫)
 
 

晩年 (角川文庫) [文庫]

太宰 治
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女作品集。”撰ばれてあることの 恍惚と不安と 二つわれにあり”というヴェルレーヌのエピグラフで始まる「葉」、少年時代を感受性豊かに描いた「思い出」など15編。

内容(「BOOK」データベースより)

「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」。ヴェルレエヌの詩で始まる「葉」、名家の六男に生まれ、乳母の手で甘やかに育てられた幼少期、伸びやかな少年期を、子供特有の自意識や狡さを交え描いた自伝的作品「思い出」、自らだけ助かった心中事件に材を得、その後過ごした療養所を舞台に描いた「道化の華」など、24~27歳にかけて発表した15篇を収録。遺著のつもりで『晩年』と名付けた、第一創作集。

登録情報

  • 文庫: 369ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング; 改版 (2009/5/23)
  • ISBN-10: 4041099161
  • ISBN-13: 978-4041099162
  • 発売日: 2009/5/23
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
太宰=暗い? 2004/3/12
形式:文庫
太宰作品は暗いと勝手に決めつけていた。しかし、本書を読んでいる間、「フッ」と鼻から抜けるような笑いを何度かもらしてしまった。

全篇を通して、太宰自身が投影されていると思われる主人公たちは、生き方や小説家としての才能について悩んだり絶望したりしている。はっとするような一文にも何度も出会う。けれど、どこか喜劇的なのだ。いたく真面目な姿に、おかしみと哀しみが入り混じる。
太宰作品を敬遠していた人にも、肩の力を抜いて読んでみてほしい。

お勧めは「道化の華」と「ロマネスク/喧嘩次郎兵衛」。

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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 如那傘如臼太 トップ500レビュアー
形式:文庫
太宰ファンの皆様、すみません……。
然し、レビューの場はファンの愛情表現のみの場ではありません。
どうか一読者のイチャモンをお許し下さい。

私もこの作品集を読んでみたのだが、馴染めず、読み切るのにかなりの苦痛を覚えた。

紙面の半分近くを、
「作者自身が小説を書いている描写」
「作者自身の小説論」「他作家の作品評」
「他作家の作品からの引用」
で埋めてしまう作者の姿勢が、どうしても好きになれなかった。

「小説」というより「小説論」的な箇所がたいへん多い。
とにかく作者自身が作中で頻繁に顔を出し、
頻繁に作品に対してツッコミを入れたり、小説内で小説を論じたりするのである。
それが非常にくどく感じられる。

単に私個人がメタフィクション小説嫌いなだけなのかもしれないが、
私に限らず、「作り話」としての小説に慣れている読者には、
小細工で原稿用紙を埋めただけ、と取られても仕方のない箇所が多いように思えた。

『尼(『陰火』より)』における如来様の描写、
『猿ヶ島』など、斬新でユーモラスな場面もあり、
決してつまらない本ではないのだが、メタフィクション臭のくどさは如何ともしようが無い。
太宰ファンの人はそういうところも含めて太宰作品が好きなのだろうが……。
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