父親を亡くした晏嬰は、屋敷の近くに小屋を立て、粥をすすって三年間の喪に服します。
おりしも晋を筆頭とする連合軍に攻められる斉。
ところが敵将が喪中の晏嬰に感銘を受け、味方に晏嬰を攻撃しないように命じます。
人は、死んだ者を悼む心の強さで、その人生が重くもなり、軽くもなるのだと思いました。
不器用と言われながらも愚直に己が信念を貫く晏嬰。
その生き様は歳を重ねても変わることがありませんでした。
この時代の中国では家柄がいかに重要で、よそ者である晏子が宰相になることの困難さが分かります。
それは、この後の時代、例えば三国時代やラストエンペラーに至るまで変わることなく続いているように思えます。
また名前や諡の意味も書かれていて、とても興味深いです。
中国の歴代皇帝に「文帝」「武帝」「霊帝」など同じ名前の皇帝が複数いますが、それぞれに意味があることを知りました。
残すところあと一巻。
読むのがもったいないような、待ち遠しいような気持ちです。