前回「時雨のあと」を購入、今回は「時雨のみち」
似たような題名の為、以後間違えて同じ本を2冊買わない為にも、即購入。
さて、内容。
短編11編収録。
全て魅力的な短編だ。
特に3作品、中でも「山桜」は大好きだ。
・ 「帰還せず」:
町人に成りすましていた公儀隠密のもう一人が、期日に江戸に帰らない。女を好きになって隠密を捨てていた。一旦は目を瞑ろうとしたが、武士に情けは禁物。斬るか斬られるか?
・ 「飛べ、佐五郎」
敵持ちで12年もびくびくしていた隠れ武士。相手が死にやっと自由になった。さて、その間食わせてもらい世話になった女を「はい、これまでよ」と無碍にすると どうなるか? 女は怖いぞ・・・
・ 「山桜」:
2度目の結婚をした。しかし、我慢できず、そこを飛び出した。幼女の頃から温かく見ていてくれた剣士と出会った。が、その人は直後 人を斬り身柄を拘束された。しかし、随分遠回りをしたが私の行き場所はここだったのでは・・・?
いい話しだ。
2回繰り返し読んだ。
この短編を読むだけでもこの本の購入価値はある。
絶品!!
・「おばさん」
・「亭主の仲間」
怖いお話しだ。この著者の本にしては珍しく怖い、恐ろしい。
特に「亭主の仲間」は、最後完結しないまま終わっている。これは非常に珍しい。
その分、この後の展開がものすごく恐ろしい。
■お薦め:★★★★★