時間生物学や時間栄養学というと難しく聞こえてしまうが、“体内時計”というと大分馴染みのある言葉になると思う。ひとは生まれつき体内時計を持っており、食欲や睡眠欲などをコントロールしている。その周期は、90分リズム、概日リズム(25時間)、日周リズム(24時間)、週周リズム、月周リズムと様々である。本書は、第1章から第6章まで異なった研究者が、生体内のリズムにそった活動をすることの利点を解説している。最初に用語の解説ページが掲載されており、各章では資料も多く取り入れられ、また要点を欄外に赤字で示しているなど、とても丁寧に書かれた参考書である。終章の最後に「これらを応用した、糖尿病をはじめとする生活習慣病の制御はこれからの問題です。」と書かれている通り、近い将来、管理栄養士は時計栄養学にそって、何をどれだけ1日に食べるのかだけではなく、どのタイミングで食べることが良いかまでの指導も求められるようになるのだろう。