登録情報
|
物語の冒頭、タイムマシンを焼くところからスタートする。
タイムマシンに乗って、第三次世界大戦を回避して云々かんぬん...
威勢の言い掛け声からその手の小説かと思いきや、
次章から延々と主人公の暗い部分を含めた普通の日常のような
ローテンションが続く。
知らず知らずのうちにこの愛すべき主人公へ感情移入させられていた。
気づくのは、ずっと最後なのだったが。
派手な活劇も、息の詰まるアクションもないが、SFなればこその人間の描き方が
見事に描かれており、その表現をきちっと構成して読者のテンションをコントロールしている。
本を読み進めれば、原題の意味がわかるだろう。
「時間旅行者は緑の海に漂う」とは、ディックやティプトリーJrの邦題をイメージして訳者が勝手につけたのだと思うが、全くナンセンスだ。
原題の方がはるかに良い。
軽く読みたい人には向かないが、ファンシーなSFに飽きた人には
ぜひオススメの一冊。
ごてごてしたSFが苦手の人にもオススメかもしれない。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|