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時間意識の近代―「時は金なり」の社会史
 
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時間意識の近代―「時は金なり」の社会史 [単行本]

西本 郁子
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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時間意識の近代―「時は金なり」の社会史 + 遅刻の誕生―近代日本における時間意識の形成
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

19世紀以降、科学技術や産業化の進展とともに、スピード化する社会が出現した。その過程は、時間が非政治化され、経済性が追求されてきた歴史といいかえることもできる。本書は、「はやさ」を表わすことばの意味をはじめ、鉄道、自動車、電話、ラジオの発達や、西洋の時刻制度の導入にともなう近代的システムの形成、さらには「時は金なり」や「科学的管理法」といった新しい思想の紹介、文学・芸術作品などを手がかりとして、人びとの〈とき〉をめぐる意識の変遷や生活のありようを日本と欧米の比較をまじえて論じる。

内容(「MARC」データベースより)

19世紀以降、科学技術や産業化の進展とともにスピード化する社会が出現した。鉄道、自動車、電話、ラジオの発達など、「とき」をめぐる意識の変遷や生活のありようを日本と欧米の比較を交えて論じる。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 法政大学出版局 (2006/10)
  • ISBN-10: 4588314017
  • ISBN-13: 978-4588314018
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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23 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 専門外だが、しかし一般常識と言っても良い知識に余りに無頓着、というのが第一印象です。

 例えば、「時は金なり」という言葉を最初に使ったとされるベンジャミン・フランクリンが「5シリングの価値を無駄遣いすれば5シリングを失う」と勤勉を勧めていることに対して、著者は「儲ける可能性のあった架空の金額を損失になぞらえ、あたかも損失を被るような言い方」で「論理のすりかえ」だと反応しています(P.179)。少しばかり経済学や経営学の知識をかじった方なら「それは『機会費用』のことじゃないの!」とツッコミを入れることでしょう。続けてフランクリンが「君の思慮深さと正直が人々に知られているとすれば、年々6ポンドの貨幣を100ポンドにも働かせることができる」と「与信創造」について述べていると思しきところに、借り手は「ちょっとした小細工を弄し巧みな演出を試み」貸し手に返済期間を引き伸ばさせる、とネガティブなコメントをしています(P.180)。フランクリンは、彼の時代から現在に至るまでありとあらゆる所で行われた金銭貸借についての常識を述べているだけだ、と思いますが。

 それぞれの章もどのような役割を担っているのか判りづらく、またそれを貫くテーマも見出しがたく全体の構成も漫然としています。個々のエピソード、例えば明治末年に至っても小学校では正確な時を刻む時計がなかなか配備されていなかった、と啄木を引き合いに述べているところ等はおもしろいのですが、それ以上のものはないかと。はっきり言ってお勧めしかねます。
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