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5つ星のうち 5.0
主観的時間が私である,
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レビュー対象商品: 時間の正体 デジャブ・因果論・量子論 (講談社選書メチエ 422) (単行本)
時間論には、マクダカート、マルコポーロにより知られている一人称的な過去・現在・未来の時間規定(A系列)及び三人称的な出来事の以前・以後の時間規定(B系列)があるが論理的難点が言われていた。著者は、その矛盾解消のためA系列・B系列は対(階層)でありB系列が基層レベルでA系列が粗視化された上位階層であるという視点を導入した。 そして、その相互作用(共役関係)を現代数学、量子論の概念(集合、入れ子構造、重ね合わせ、量子もつれ、畳み込み等)で詳細に理論づけた。 また、新たに二人称的視点からA系列・B系列間の相互作用に対応した関係、即ち視覚情報による関係型(身体イメージ、実在感)及び触覚情報による接触型(より直接的な肉体イメージ、身体・触覚)の二つが想定されることを明らかにした。 そして、これらのことは人が知覚し、体験し、想起するとき脳の中で発見される構造であると実験結果を踏まえ述べている。 そしてそこには、時間の伸展、因果関係の逆転、未来の知覚なども知覚現象として見出されている。(脳の辻褄合わせ、ご都合主義である) さて、現代数学、量子論は脳が創り出したのであろうか。そうではないであろう。 発見したのであろう。 この本(自然科学者が書いたものである)は唯脳論のソフト面とも言えるが無脳論とも繋がっているという気がする。対、二重性という意味で。 ともあれ、近年希にみる強靭な思考と構想力であり二元相対思考の究極を見物した感がある。
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