日常描写の映える作家だ。
主人公とヒロインの、小学生らしい伸び伸びとした日々の暮らしが、読んでいて最高に楽しい。これは作者の文章センスが素晴らしいからだと思う。
この作品ほど、地の文(会話以外の文章)が楽しめる本は、他にない。
このシリーズ、私はいつも、冒頭の日常シーンが一番好きです。
そんな楽しい日常に、ちょっとした(?)異変が訪れるお話。
童話や児童向けアニメを連想する、ほのぼのとしたストーリーが展開される本作の見所は、なんと言っても子供たちの「友情」だろう。
ネタばれになりそうなので詳しくは書かないが、読んでいて胸が締め付けられるような郷愁を抱いた。
子供とはこんなに純粋だったのか、と。
シリーズを通して少々難がある戦闘描写も抑え気味で、最後まで楽しく読めるのもポイント。
雪の日に手をつなぐような、心温まるストーリー。
ゆっくりと、じっくりと、丁寧に読み進められることをお勧めする。