カリフォルニア州立大学の映画学部に留学していた2名の著者による書。留学経験によって学んだ内容として、映画のストーリー展開には法則があることや、脚本の重要性と売り込み方、アカデミー賞ノミネートの条件など、ハリウッド映画にまつわる裏側について、有名な映画を例に挙げて説明している。約170ページ程度の内容で、平易な文章のため誰でも数時間で読破可能。
前半のストーリーについては映画を見た読者であれば、内容を思い出しながらなるほどと思ったり、見ていない作品を見たくなるような心躍る文章であった。後半は脚本を書いてハリウッドに売り込みたい人などは必ず抑えるべき入門書としては有用であるが、アカデミー賞などの歴史や脚本の値段など、比較的話題になった有名なハリウッドの歴史の羅列が多くなり、ややトーンダウンする内容であった。個人的には映画ファンであり、一気に読破したが、目から鱗が落ちるような情報はさほど多くはなかったように感じる。
映画を見る際にちょっとした知識があるとより楽しくなることが多く、買って損したということはまったく感じなかったが、あっと驚くような情報というよりは比較的オーソドックスな初歩的情報が多く、絶賛して広く勧めるほどのインパクトがあるかというと、それほどではなかった。総合的に判断して星3つの評価にとどまるが、個人的には大きな不満があるわけではない。