時空のクロス・ロード 「ピクニックは終末に」に続くシリーズ第2巻です。
前巻の半年後の物語です。三日熱で文明が崩壊した別世界と現在の世界の2つの世界の設定は同じですが、
富子市は出てきません。登場人物もシリーズ第1巻とは全く異なります。前作の登場人物、香織や幸水のそ
の後についても、一切語られていません。話はつながっていますが、1巻を読まずに2巻からを読んでも全
く問題ありません。2巻を読んでから1巻を読んでも問題無しです。
1巻では、「消火器になろう、本当に困ったときに役に立つ存在になろう。」と命がけで生きる姿の美しさ
に感動して涙しましたが、2巻でも、だれかのために生きる。命がけで生きる姿の美しさは、見事に描かれ
ています。
「あなたがみんなを助けるのなら、私はそんなあなたの力になろう 」
「わたしは約束したんじゃないか、命をかけてあなたを守るって!」
「男ってみんあバカだ。なんでこんな時に、そんな顔で笑えるんだよ。」
感涙、感涙また感涙です。電車の中で読む時は、思わず流れる涙に要注意です。
命の炎を誰かのために燃やす、燃え尽きてしまうかもしれないほど激しく燃やす、その炎の美しさがこのシ
リーズの真骨頂だと思います。長生きするためにだけにチロチロと燃えている命の火などとは比べものにな
りません。
おすすめです。