若き邪馬台国の女王、卑弥呼の前に現れた異形の物の怪、彼らは未来で地球を滅ぼした敵。
それを不思議な術で倒した男は、冥王星付近まで退却した人類が過去に危険を知らせ援護するために送った大艦隊の1人。
この男は、26世紀で作られたメッセンジャーという知性体。
ヒトではないが、個性や性格を持ち、数々の戦闘で大勢を死なせ、心を痛めてきた。
オープニングのこの舞台が、既に河川改修などを行っており、普通の邪馬台国ではない。
この邪馬台国と10万年に及ぶ大作戦の一部が1章ごとに交互に描かれる。
この卑弥呼のいる時代は、作戦のどの部分に位置するのか?
結束する古代の人々、そこそこ応戦できるか、と思ってもやはり戦況は厳しく戦いは壮絶。
敵を1機倒すたびに変わってゆく未来。
異なる未来が次々と分岐し、艦隊が出発した未来はどこに出現するか、もう分からない。
人類が絶滅しない1本の時間枝を守るため、あまたの時間枝を見捨てることは、正しいのか?
軍を統括する知性体と個々のメッセンジャーとの間に生じる軋轢。
この邪馬台国は生き残るのか?
読んでいて常に心細く、悲しい。
伏線をひとつも見落とすまいと、必死に読んでしまった。
邪馬台国、最後の章は本当にドキドキしました。