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39 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時間遡行の不思議さ,
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レビュー対象商品: 時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
若き邪馬台国の女王、卑弥呼の前に現れた異形の物の怪、彼らは未来で地球を滅ぼした敵。それを不思議な術で倒した男は、冥王星付近まで退却した人類が過去に危険を知らせ援護するために送った大艦隊の1人。 この男は、26世紀で作られたメッセンジャーという知性体。 ヒトではないが、個性や性格を持ち、数々の戦闘で大勢を死なせ、心を痛めてきた。 オープニングのこの舞台が、既に河川改修などを行っており、普通の邪馬台国ではない。 この邪馬台国と10万年に及ぶ大作戦の一部が1章ごとに交互に描かれる。 この卑弥呼のいる時代は、作戦のどの部分に位置するのか? 結束する古代の人々、そこそこ応戦できるか、と思ってもやはり戦況は厳しく戦いは壮絶。 敵を1機倒すたびに変わってゆく未来。 異なる未来が次々と分岐し、艦隊が出発した未来はどこに出現するか、もう分からない。 人類が絶滅しない1本の時間枝を守るため、あまたの時間枝を見捨てることは、正しいのか? 軍を統括する知性体と個々のメッセンジャーとの間に生じる軋轢。 この邪馬台国は生き残るのか? 読んでいて常に心細く、悲しい。 伏線をひとつも見落とすまいと、必死に読んでしまった。 邪馬台国、最後の章は本当にドキドキしました。
36 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
間違いなくおもしろい。,
By ひまなやま (千葉県千葉市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
時間と言う無限の縦軸(B.C98からA.D2598まで!!)を舞台にした増殖型戦闘機械vs人型知的生命体の壮大な戦闘絵巻、その中で翻弄されながらも必死に生きる証を探そうとする登場人物達。最近読んだ中では間違いなくbestな一冊です。 時間遡行によって幾重にも分岐していく未来というSF的設定に加え、役目と自我の間で苦悩しながら戦い続けるオーヴィル、 自分を捨ててすべてを背負おうと決意する卑弥呼(最後の姿のなんと凛々しいことか)などキャラクターの造形も素晴らしいです。 それにしても小川一水といい、飛 浩隆といい最近の日本SF小説は極めて秀作が多いと思います。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
まず言っておきたい。この本は買いだ。,
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レビュー対象商品: 時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
何処とも無く現れ人類を殲滅したETと戦うために、人類が滅亡することの無い 未来を目指し歴史に介入し続ける戦士達と、 邪馬台国の若き女王、卑弥呼を軸として、 未来、近代、世界中のあらゆる時間を戦い、 そして圧巻の結末を迎える。 本の帯には、こう書いてある。 私は2300年後の世界から来た。 だが、ここの未来からではない。 多くの滅びた時間枝を渡ってきた。 戦士達は生まれた世界に2度と帰れない。 過去への介入で未来を変えてしまうからだ。 まさにタイムトラベルの王道のストーリー。 人間らしさ、魂の揺れ動く様が繊細に描かれ、 この王道のようなストーリーに深みを与え、 登場する人物の表情も豊かにしている。 イギリスSFのような硬派な手応えと、 翻訳本には無い和風な舞台装置が見事だ。 間違いなく面白い。
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