登録情報
|
複雑な乗り継ぎプランを実行し、列車運用の舞台裏を時刻表から読み解き、普通の人には何気なく思える駅名標に深い感銘を覚える。限られた日程での国鉄全線完乗の計画を実行するため、宿探しに苦労してラブホテルに泊まり、タクシーで列車を追いかける姿は微苦笑を誘う。
氏の後年の作品には、マニアックな記述は少なくなって本書と比べるとソフトになっており、鉄道ファンでない者にとっては読みやすいのかもしれないが、時刻表への熱意とこだわりの強さに関しては、本書はまさに著者の真骨頂が濃縮された一作であるといえる。
|