筆者は数年前まで時刻表がJTB版とJR版があることすら知らなかった。というよりもそんなに意識して見ていなかったといったほうが正しい。
鉄マニアは当然知っているとおもうが、時刻表には「貨物時刻表」なるものも存在し、一般書店では入手できず(一部書店では取り扱いあり)、鉄道貨物協会
http://www.rfa.or.jp/index.html へ直接申し込むのだという。
本書は約三分の一が時刻表の見方の解説になっていて、筆者のような初心者には新しい発見の連続だ。三分の二は実践編として、実際に現地での使い方や「机上旅行」を楽しめるような構成になっている。
本書を読む際はJR時刻表を傍らに置いておくといいだろう。著者はJTB版でもいいと言っているが、主体が空想でもJR電車に乗る事なのでサブ情報としては得るものも多いだろう。
本書を読みながら実際の時刻表が資料として抜き取られてはいるが、必ずしも見開きページの左右でそれを説明しているわけではないので、ページを戻したり送ったりして読むのは結構面倒だった。
著者は「秘境駅」を探訪するというジャンルを確立した、命名者でもある。
筆者の地元である飯田線の紹介があるが、実はこの飯田線の秘境駅、その定義にそぐわず車でアクセスできてしまうのだ。考えてみたら駅だから当然なのだが、それは本書にも明記されていないのでご自身でお確かめください。