吉田潔による楽曲の数々は高校生の青春(の明るく楽しく綺麗な部分)をパーフェクトに伝えるもので、夏の青空と入道雲を鮮烈に感じさせてくれる。素晴らしく瑞々しい。爽やか。単なる映像の添え物になっていないからこの音楽だけで楽しめる。ここまで五つ星。なのでこれ以上は書かない。
主題歌が「予告編ショートバージョン」のみ収録というのはひどい。メインでない曲なら、アレンジがまるで違ってるとか短くなってるとかそもそも収録されてないとかでも「サントラではよくあること」と流せる。しかしこの主題歌は名曲として評価が高く、映画のエンディングできちんとフルで流れた。それを中途半端に切って「Bonus Track」とやってのける意味が分からない。また、劇中重要なシーンで大変効果的に使われた挿入曲がストリングスバージョンのみというのも疑問だ。商品価値を大いに損ねている。
いっそ主題歌を入れずに1曲目から14曲目までだけなら良曲が流れるように構成された完成度の高い名盤として(多少の不満はあっても)楽しめたろう。15曲目に主題歌を完全収録ならそりゃもう大満足だったろう。しかし実際には重要な名主題歌をいじって付録扱いでくっつけて全て台無しになってしまった。なんだこれは。
中途半端な未完成品もしくは欠陥商品、と言いたいところだが言わない。既述の通りインスト曲のみなら素晴らしく、買う価値があるのは事実なので差引勘定して星三つ。