恐ろしい原因不明の大災害で、地球は文字どおりバラバラになり、そしてまたもとの形に組み直される。一つひとつの区域(実際、それらは境界線で区切られている)は、それぞれ異なる時代に属するもので、地域によっては何百万年もの違いがある。物語の冒頭では、21世紀の国連平和維持軍のヘリコプターが墜落している傍らで、アフガニスタンとパキスタンの境界に配置された19世紀の英国の陸軍部隊が、アウストラロピテクスの母子を捕らえる。そしてその後、彼らはアレキサンダー大王の軍に協力することになる。それと並行して、国際宇宙ステーションを発ったばかりのソユーズ家の乗り物は、ジンギスカンの軍隊の中に墜落する。ついには、アレキサンダー大王とジンギスカンの軍隊が、ユーラシアの最後の大都市バビロンに集結し、一触即発の事態となる。
『2001年宇宙の旅』のファンは、その初期の小説からの多くの引用を楽しむことができるだろう。完璧とはいえないが、本書は、クラークの名を冠した過去10年の作品のなかで最良の1冊といえるだろう。
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謎を解く鍵は中空に浮かぶ球体“Eye”とバビロンから発信される謎のビーコン。
大英帝国軍はインド遠征中のアレクサンダー大王の軍と合流しバビロンを目指す。一方、中央アジアに降下したソユーズのクルーはチンギス・ハーンの軍隊に捕らえられ、バビロンを目指す事になる。
バビロンを舞台に世界帝国を築き上げた2人の英雄が一触即発の状態に。。。
ストーリーの他にアレクサンダー大王、チンギス・ハーン、ルディ・キプリング、耶律楚材等、実在の人物や古代バビロニアの描写など歴史好きの人にも楽しめるようになっている。また、モザイク状に繋ぎ合わせたことによる気候の変動や異なる時代の人間の接触により起こる微生物感染の記述もあったり、モンゴル兵がマンモス狩りをするシーンなど想像力をかき立ててくれる。
欲を言えば、耶律楚材とキプリングに『人はなぜ戦うのか?』という問答をさせて欲しかった。
続編では平和維持軍のクルーの一人“Bisesa"が引き続き登場するようだが、アレクサンダー達のその後も知りたい。
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