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時の果てのフェブラリー―赤方偏移世界 (角川文庫―スニーカー文庫)
  

時の果てのフェブラリー―赤方偏移世界 (角川文庫―スニーカー文庫) [文庫]

山本 弘 , 結城 信輝
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1988年、アメリカのオクラホマを始めとして、地球の6ヶ所に時間重力異常地帯が出現した。直径10マイルの地帯に電磁誘導現象が起こり、重力異常が生む低気圧が全地球的な気候変動を作り出し、地球に危機が迫る。〈スポット〉は幾科学的に並び、自然現象とは思えなかった。あらゆる科学調査が失敗し、超感覚知覚のオムニパシー能力を持つ11歳の少女フェブラリーだけがある仮説で謎を解明した。現地調査隊と共に彼女は〈スポット〉へと出発する。〈スポット〉の中では、時間が加速され、円盤が飛び、驚くべき世界が。新鋭山本弘が放つハードSF長編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本 弘
京都府生まれ。洛陽工業高校電子科卒。グループSNEのメンバーとして、ゲームデザイン、SF小説執筆で活躍。小説作品に、「ラブラスの魔」「サイバーナイト」「ギャラクシー・トリッパー美葉」など。また、“と学会”会長としても知られ、編著の「トンデモ本の世界」シリーズが話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 角川書店 (1989/12)
  • ISBN-10: 404460102X
  • ISBN-13: 978-4044601027
  • 発売日: 1989/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 754,310位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hi-man
形式:単行本
 トンデモ本でおなじみ山本弘の「本業」はSF作家だ。筒井康隆が主宰していた同人誌「ネオ・ヌル」で頭角を現し、安田均のゲームデザイナー集団「グループSNE」で活躍した。
 本作は、角川スニーカー文庫で刊行された傑作のリニューアル版。著者の持ち前の科学知識と論理性が、時の流れの異なる異常空間をきわめてリアルに描き出す。また主人公は、賢くて強くてけなげな少女で、これもまた山本が大好きなモチーフ(この方、日本で唯一の女ターザン研究家でもあるのです)。ただ私などには、このヒロインはあまりに完璧で、いささか魅力に欠ける気がするのだが。
 問題はイラストのやる気のなさ。足りないのは時間だったのか愛だったのか、挿し絵はどれもこれも凡庸。せっかくの人気アニメーター!!起用が裏目に出た気がする。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By とも トップ500レビュアー
形式:単行本
スポットと呼ばれる強力な電磁波を放出し、その中心では重力が軽く時間の流れが異常に加速した空間が世界各地に出現した。
世界中の科学者もその正体を探るが究明できずにいたが、ただ一つだけ言えるのは、このままではスポットの影響で吹き荒れる異常気象や電子機器の破壊で人類が滅亡するという事実だった。
何度も調査隊が出されたものの、結局、徒労に終わってしまう。
そんな時、オムニパシーと呼ばれる超感覚をもった少女フェヴラリーが、愛する父と世界を守る決意から自らスポットの探査に乗り込むと名乗りでた。

山本弘氏の作品らしく、その世界観と背景となる設定は実に突き詰められている。
スポットの影響やその結果にいたるまで詳しく考察が行われています。
やはりSFというのは、元来、キャラクターの魅力よりもその世界観で魅せられるべきものでしょう。
この作品の世界観は非常に満足していますが。
ただ肝心のスポットの原因となる未知とのコンタクトの部分では、ちょっと力が足りなく感じるくらいが不満が残る作品でしたが
全体的には良かったと思います

主人公のフェブラリー、十一歳の少女ですが。
超感覚をもって生まれた事で、周囲の人間が本人も気づかないまま抱いている感情まで知ることになり、一番の近親者の父親との間にも壁ができてしまっている。
心から父親を愛しているが、それだけに壁を崩す事はできない。
そんな親子の葛藤も、この物語のテーマの重要な部分になるでしょう。
超感覚をもっているがそのために色んなものに縛られた幼い一人の少女、自分でも気づかないうちに過去に縛られた少女の父親、加速する時間に捉えられた人々
そしてスポットを生み出した存在とのコンタクト
この作品の全てが一つのテーマで成り立っています。それを読み解いて頂ければ作品が楽しめると思います
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
この文庫自体は2001年に出たものだけど、実際は1990年に角川書店から発行されたもの。
文庫化されたときに、多少書き直しがあったということだけど、中身は、今読んでも全く古くなっていない。ものすごく面白いハードSF。

ジャンル的にはジュブナイルSFというところだけど、ただ、内容は結構難しい。こんなの中学生時代に読んでも、まったく分からなかったろう。というか、今でも分からないけど。

山本弘のSFって本当に面白いな。実際に読み始めたのは『神は沈黙せず』からだけど、他にも読んでない本があったら、読んでみよう。
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