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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
火山ものはさすが,
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レビュー対象商品: 昼は雲の柱 (単行本)
一作目は衝撃だった。前作は駄作というほどいただけなかった。というわけで3作目。なんと前後編ものの前ということでびっくり。とはいっても本作は本作で完結している。この人の本は火山が主人公になると生きてくる気がします。その周りの人間模様は舞台装置の一部のようです。舞台装置として使われる人間描写はおもしろい。しかし人間関係をえがこうとするとあまさが浮き彫りです。でも火山噴火の様子はさすがです。火山と神話の結びつけもさすがです。主人公の変わりものの火山学者は著者の投影体みたい。本作をうけての次回作、果たして作者の持ち味をいかせるか、2番煎じに終わるか。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
新作ではありません。改題です。,
By firefox (東京) - レビューをすべて見る
Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 富士覚醒 (講談社文庫) (文庫)
「昼は雲の柱」の続編と勘違いして、あわてて購入したが、改題したものだった。講談社やってくれる。でも加筆されているようなので、もう一度読むことにする。デビュー作死都日本 (講談社文庫)は理系読者をうならせ、多くの火山ファンを生み出した傑作。2作目震災列島 (講談社文庫)も"3.11"の後、津波の実態、原子力発電所の脆弱性を的確に描画した作品として再認識。残念なことに、2作目は主人公家族に起こった犯罪被害が不快で、読後感に悪影響をあたえた。 そして本作、富士山噴火である。神話とのからみが多く、話の進行が阻害される面もあるが、それでも面白く読ませていただいた。噴火は本の半分くらいで発生するが、それはたいしたことない。その後に発生する事象こそが、富士山が抱える本当の危険性である。中途半端な科学考証だと、火山灰で都市機能不全とかになるのだろうが、そこはこの著者、参考文献の受け売りではなく、いろいろとマニアックぶりが発揮されている。細かい数字や経過時間などの描写は、著者にしかできないことだろう。デビュー作にあった臨場感が欠けるのは、舞台が出身地でないためだろうか。 早く続編が出版されることを期待する。
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
首都圏の住人必読のシミュレーション小説,
By フーン (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 昼は雲の柱 (単行本)
いつもながらの軽妙な語りながら、火山や国造りにまつわる神話など、まじめな科学からトリビアまで情報満載です。噴火の際の被害地域のいろいろな可能性から、支援にかかる汚い政治と利権の話、マスコミ報道がもたらす錯覚など、小学校で関東平野は関東ローム層の上にできていると習って以来ウン十年、東京まで富士山の溶岩が流れてきたのだと信じ込んでいた単純無知な私でなくても、新たに目を開かれることがたくさん出てくるのは受け合いです。笑えるところが多いからといって、全てがすっと頭の中に入ってくる簡単な本ではありませんが、学者の方の解説にもあるように、一人でも多くの人に読んでもらって、可能性としての情報と仮想体験を共有してほしいと思います。
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